【Bリーグ】秋田の夢…B1リーグ優勝と地元にアリーナ…水野勇気社長インタビュー

スポーツ報知
5月19日にホームで行われたB2プレーオフ決勝、福岡との第1戦。CNAアリーナ★あきたには大勢の観客が詰めかけた

 5月に閉幕した「Bリーグ2017―18年シーズン」の2部(B2)で、秋田ノーザンハピネッツが東地区優勝とリーグ準優勝を果たし、公約通り1シーズンでの1部(B1)復帰を決めた。同球団の水野勇気社長(35)が取材に応じ、今秋開幕の新シーズンの展望や、今後のクラブ運営について構想を明かした。(取材・構成 須貝 徹)

 かつてメキシコ代表などを率いたジョゼップ・クラロスヘッドコーチ(49、愛称ペップ)が就任した17―18年シーズン、秋田は全員で出場時間をシェアしながら、フルコートで激しい守備を敷く戦術を貫いた。その結果、22連勝を含む54勝6敗で地区優勝。プレーオフ(PO)決勝で福岡に敗れたが、B1復帰を決めた。

 「楽な試合はなかったが、レギュラーシーズンで勝率9割というのは素晴らしい。ペップHCの手腕」

 今秋、再びB1の壁に挑む。現状、大黒柱のSG田口成浩主将(28)が自由交渉選手リスト入りしており、去就が決まっていない。

 「B1残留を最低目標に、東地区という激戦区でPO進出をどう狙うか。ペップHCは基本的に続投の方向で、細かい部分を詰めているところ。今季同様、アグレッシブなディフェンスを継続したい。B1でもそうは無いチームスタイルなので、どこまで通用するか楽しみ。田口はもちろん残ってほしいが、こればかりは相手のある話なので…」

 秋田がbjリーグに参戦したのが2010年。水野氏はチーム創設のための署名運動から参画し、26歳で社長に就任した。今後のクラブ運営のビジョンは?

 「売り上げを伸ばさないと良い選手が取れないという現実がある。今季は6億円ちょっと。B1では中位グループだが、上位に入るには2020年に10億円に乗せたい。来季は7億5000万~8億円が目標。今季のホーム観客数は平均3000人余だったが、常に4000人以上入れたい。スポンサーを増やしていくことも重要になる」

 将来的な夢もある。

 「B1優勝は当然。いずれは“体育館”ではなく“アリーナ”を秋田に…という思いがある。地元の人がバスケットなどの各種室内プロスポーツやコンサートを臨場感たっぷりに楽しめる施設。自治体と連携してということになるが、スポーツエンターテインメント実現の場をつくりたい」

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