【ウィンブルドン】サッカー日本代表ユニ着た大坂なおみの「写真」が掲載されない理由

スポーツ報知

 テニスのウィンブルドン選手権女子シングルス1回戦後の会見で、大坂なおみ(20)=日清食品=がサッカー日本代表のユニホームを着て登場し話題になった。日本で映像をご覧になった方も多いと思うが、新聞やネットで、写真は掲載できなかった。なぜ、動画は流れるのに写真はないのか。

 理由は

 記者会見場は写真撮影禁止だから

 である。

 選手に白いウェア着用が義務づけられていることから分かるように、ウィンブルドンは他の4大大会と比べて厳格だ。厳格さは報道陣にも求められる。取材パスを受け取る際、写真を撮ってはいけない場所、SNSに投稿してはいけないものが写真付きで載った注意文書が渡された。違反すれば最悪、取材パスは没収。大坂の会見時は唯一撮影が許されている代表撮影者もおらず、ペン記者の立場では撮影したくてもできなかった、というのが実情だ。

 厳しいのは報道陣に対してだけではない。トイレにはスタッフへ髪形の注意喚起が写真付きで貼られている。「肩につく長さの場合は結ぶ」、「結んだ毛先が垂れないように、ポニーテールにするかまとめる」などなど。衛生に厳しい飲食店ばりのルールがあるようだ。

 会場のオールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブは1868年の開場から150年を迎えた。珍しく晴天が続くロンドンの空の下で会場中が白と紫の花々で彩られ、青々とした芝のコートはやはり格式を感じさせる。厳しすぎるように思えるルールも、伝統の重み、ととらえて取材をしている。

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