【ウィンブルドン】杉山愛さんがレジェンド招待マッチに日本人で初出場「楽しかった~」

スポーツ報知
杉山愛さん

 ◆テニス ウィンブルドン選手権第8日(10日、英ロンドン)

 引退した名選手“レジェンド”たちによる「インビテーション・ダブルス」が行われ、2003年女子ダブルス優勝の杉山愛さん(43)が日本人で初めて出場した。アジア人初の4大大会優勝者(11年全仏、14年全豪)の李娜さん(36)とのアジア・レジェンドタッグで、トレーシー・オースチン(米国)、アン・キオザボング(英国)組と対戦。現役時代より細く、白くなった足で芝を駆け回り、「楽しかった~」と変わらぬ笑顔でプレーした。

 2009年に引退し、15年7月に第1子となる長男を出産。昨年から自らのアカデミーで指導を行うようになり「テニスって楽しいな、やりたいな」という気持ちがふくらんでいった。今季からは全仏女子ダブルス準優勝の穂積絵莉(24)=橋本総業=のコーチを務める。ラケットを握る機会も増え、招待を受けて「やっぱり特別」な芝のコートに立つことを決めた。現地入りしてからは穂積や、03年優勝時の相棒、キム・クライシュテルスさん(ベルギー)と練習。同い年の岩渕聡・男子日本代表監督に「マジメにやっちゃうタイプだから…無理しないで。ケガに本当に気をつけて」と心配されるくらい真剣に準備をしてきた。

 会場開設150周年を機に今年新装されたロッカールームは「電子キーになっていて、シャワーもボタン1つで適温のお湯が出る。ドライヤーもダイソンだし」と変化を実感。「現役の時からエキシビションらしい、魅せるテニスじゃないから難しかった」と謙遜する姿も、楽しさに溢れていた。

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