【ウィンブルドン】ジョコビッチ、ナダル破り3年ぶり5度目の決勝進出

スポーツ報知

◆テニス ウィンブルドン選手権第12日 ▽男子シングルス準決勝 ノバク・ジョコビッチ3(6―4、3―6、7―6、3―6、10―8)2ラファエル・ナダル(14日、英ロンドン)

 男子シングルス世界ランク21位で第12シードのノバク・ジョコビッチ(31)=セルビア=が、2日がかり5時間17分に及ぶ激戦の末、3年ぶり5度目の決勝進出を果たした。

 第2シードで世界ランク1位のラファエル・ナダル(32)=スペイン=との準決勝は、前日の第3セット終了時点で午後11時過ぎ順延に。14日午後1時から仕切り直し、第4セットはナダルが奪い返す。最終セットは互いに譲らず、もう1つの準決勝アンダーソン(南アフリカ)vsイスナー(米国)と同じく“延長戦”に突入。第18ゲームでナダルにミスが続き、0―30の場面ではラリー中に足を滑らせて転倒。ジョコビッチがこの日2度目のマッチポイントを取り切り、52度目の対決を制した。

 16年全米(準優勝)以来の4大大会決勝進出に、ジョコビッチは「この15か月を思うと…」と言うと言葉に詰まった。昨年、準々決勝で敗退してから右肘痛を理由に休養。今年1月の全豪で復帰したが4回戦で敗退し、2月に手術を受けた。痛みに悩まされていた15か月前は「不安で、イライラして、ガッカリして、どうしたらいいか考えていた」とこのレベルまでもどって来ることを想像できていなかった。

 復調を感じられたのは5月のイタリア国際(クレー)だったという。準々決勝で錦織圭(28)=日清食品=に逆転勝ちし、準決勝でナダルに敗れた大会だ。「あの大会はとても良く戦えたし、続く全仏も準々決勝で負けたけれど、いくつかいい試合ができた。芝シーズンはいい準備をしてここに入れた。高いレベルの試合ができる、プレーできはじめたと感じた」

 4度目の優勝をかけて15日にケビン・アンダーソン(32)=南アフリカ=と対戦する。過去の対戦は5勝1敗とリードし、ウィンブルドンでも11年2回戦は6―3、6―4、6―2、15年4回戦では6―7、6―7、6―1、6―4、7―5で勝利している。「ケビンの方が僕より何時間か長くコートに立ってはいるけど、1日休みが取れている。願わくば1日休みたいところだけど、状況を受け入れてできるだけ回復するしかない。ビッグサーブで戦ってくるだろう」と予想した。

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