桃田賢斗、1082日ぶり世界選手権白星 

スポーツ報知
桃田賢斗

◆バドミントン 世界選手権 第2日(31日、中国・南京)

 男子シングルス1回戦で、第6シードの桃田賢斗(23)=NTT東日本=は、ポチタロフ(ウクライナ)を21―13、21―12のストレートで下し、2回戦に駒を進めた。

 第1ゲームは6連続得点などで8点差で圧倒。第2ゲームも相手にミスが目立つバックハンドに球を集め、危なげなくものにした。終始リラックスした様子。得意のヘアピン(ネット際に落とす球)もさえ、貫禄の初戦白星発進だった。「自分らしく楽しみながらプレーできた」と充実の表情で振り返った。

 違法賭博問題による1年間の出場停止処分を受けたため、世界選手権の参戦は15年ジャカルタ大会以来3年ぶり。世界選手権で白星を挙げるのは、15年大会準々決勝の魏楠戦(8月14日)以来、1082日ぶりだ。

 「3年ぶりに出場して緊張したけど、緊張したわりには動けていた。前よりスタミナがある。(局面に応じて)スピードを上げられるし、相手を疲れさせることができている」と進化も感じるみそぎの1勝で、完全復活の一歩を世界に印象づけた。

 日本代表に復帰した今季は、4月のアジア選手権で男子シングルス日本勢初優勝。5月の国・地域別対抗戦のトマス杯でも、6戦全勝でチームの準Vに貢献してきた。若き日本のエースは中国での注目度も高く、取材エリアでは中国メディアから「好調を維持している理由は?」などと質問も飛んだ。桃田は「注目して頂いているのは期待の表れ。自分の力に変えて、プレッシャーに感じないようにしたい」と静かにうなずいた。

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