“譲れない”張本、無敗初代王者宣言…卓球「Tリーグ」ユニ発表

スポーツ報知
Tリーグのユニホーム発表会に出席した選手たち(カメラ・能登谷 博明)

 10月に開幕する卓球の新リーグ「Tリーグ」は2日、東京ミッドタウンでユニホーム発表会見を行った。男女8チームの代表選手が参加し、本紙既報通り、男子の木下マイスター東京からは史上最年少全日本王者の張本智和(15)の参戦が決定。同24日午後7時から東京・両国国技館で行われる開幕戦でT.T彩たまと対戦することも発表され、張本は歴史的な1勝と初年度優勝を誓った。

 国内外の大会で数々の最年少記録を塗り替えてきた張本が、Tリーグでも歴史を作る。20年東京五輪を17歳で迎えることから、背番号17を選んだ金メダル候補は「1年間を通して試合ができる。自分のレベルアップにつながる。やりがいのあるリーグだと思う」と参戦の理由を説明。「出る試合は全部勝って、優勝できるように」と初代王者へ闘志を燃やした。

 Tリーグは「世界一のリーグ」を目標に掲げて誕生した。各チームに世界ランク10位以内の選手の所属が義務付けられ、日本のトップ選手はもちろん、アジアを中心に海外からも多くの実力者が参戦を決めている。ハイレベルな試合が全国各地で行われ、卓球ファンの拡大につながることも期待される。張本も「世界トップの戦いが当たり前になっていければいい」と意義を語り、「ワールドツアーや世界選手権と同じような気持ちで勝ちにいきたい」と全力プレーで応える覚悟だ。

 開幕戦も因縁の相手との対戦が決まった。T.T彩たまには5月の世界選手権団体戦準々決勝で敗れた鄭栄植(韓国)が所属している。7月の韓国オープンでは雪辱したものの「1回ではまだ物足りない。開幕戦というのも意義があると思う。そこで完璧に勝って、チームも勝ちたい」。控え室では同じく彩たまの吉村真晴に「開幕戦だね」と声をかけられ「(エース格の)黄鎮廷にも負けません」と返すなど、気合十分だ。

 木下は発表されている松平健太、大島祐哉に加え、水谷隼も参戦予定で、今年の世界選手権代表4人がそろう見込みだ。ライバルの3チームは“打倒・木下”で向かってくるが「優勝に一番近いチーム。プレッシャーもあるけど、しっかり力を出し切れば優勝できると思う」。歴史的な開幕戦勝利も、初代王者も譲るつもりはない。(林 直史)

 ◆試合形式 ダブルス1試合(3ゲーム制)、シングルス3試合(5ゲーム制)で争われる。各試合の最終ゲームは6―6からスタート。2勝2敗になった場合だけ、ビクトリーマッチ(延長戦)としてシングルスの1ゲームマッチを行う。出場選手は4~6人。1人最大2試合、シングルスは延長戦を除き1試合のみ出場できる。年間順位は勝ち点制で決め、4勝は勝ち点4、3勝1敗と3勝2敗(延長勝ち)は3、2勝3敗(延長負け)は1が与えられる。

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