全日本バレー小学生大会が開幕 岡山混合・琴東VC、富田主将「岡山を元気づけたい」

スポーツ報知
勢いよくジャンプする男女混合の岡山・琴東VCの選手たち(カメラ・能登谷 博明)

◆報知新聞社後援 全日本バレーボール小学生大会(7日・川崎市とどろきアリーナ)

 日本一を目指し都道府県予選を勝ち抜いた男女各48チーム、混合41チームが開会式に参加した。6~7月の西日本豪雨で被害に遭った岡山県倉敷市を拠点に練習する岡山混合・琴東VCは、緊急避難警報で練習ができなくなる困難を乗り越え、大舞台を迎えた。富田愛唯(めい)主将(6年)は、「岡山を元気づけるためにも頑張りたい」と誓った。予選リーグは8、9日に行われ、10日の決勝トーナメントで各優勝チームが決まる。

 【岡山混合・琴東VC】西日本豪雨の被災地に元気を届ける。練習拠点に大きな被害はなかったものの、1週間にわたり避難警報が出るなど、不安な日々を過ごした。被災後、練習相手になってくれた真備町のチームの選手らは、今も避難所生活をしているという。富田主将は「岡山を元気づけるためにも、1試合でも多く勝ちたい」と、気合を入れた。

 【鹿児島男子・伊佐市】男子最長身で主将の中水流(なかづる、6年)春矢が優勝への道を照らす。大会プログラムには173センチと記載されているが、「最近また身長が伸びて174センチになりました」と、成長は止まらない。チーム唯一の150センチ超えのエースは、「(アタッカーとして)プレッシャーもあるけど、点を決めるとうれしい。ブロックの上から打って点を挙げたい」と、表情を引き締めた。

 【広島男子・広島中筋】「チームの心を一つにするため」と、6年生で話し合って決めた気合の丸刈りで24年ぶりの日本一を目指す。向島一希主将(6年)は「声も出るようになってプレーも良くなった。保護者に(感謝の)思いを込めて戦う」と、元気いっぱい。西日本豪雨の影響で体育館が避難所となり、数日間は公民館で練習した。「日本一になって広島に元気を与えたい」と、チーム一丸で挑む。

 【愛媛女子・MIBU2】女子最長身172センチの成松夏希(6年)がチームを勝利に導く。183センチでバレーボール経験者の母を持ち、1年に10センチずつ伸びている。「私、とろいんで」と笑うが、バレーボールを始めた小4から「ブロックの形はできている」と、鵜久森剛監督も絶賛。エースは「自分のやるべきことをやって、みんながつないだパスを点につなげたい」と誓った。

四位3きょうだい 連係で勝つぞ宮崎混合・HEROES 四位(しい)3きょうだいがチームを盛り上げる。しっかり者の長男・愛登(まなと、5年)は、「角を狙うアタックが得意」と自信満々。さらにレシーブ上手な次男・礼夢(らいむ、4年)と、的確なサーブを打つ照れ屋の長女・星桜(せいら、2年)が兄の活躍を支える。「相手の隙をついて点を取るプレーが3人連係してできれば」と、長男は目を輝かせた。

 【北北海道女子・豊頃】130センチの小さな主将・佐藤伽凪(きあな、6年)が、気合を入れて全国大会に挑む。高校時代にバレーボール選手だった父・正丞さん(40)の映像を見て、小3からバレーボールを始めた。「フォームがきれいで感動した」と尊敬する父とは、練習が休みの日にも打ち合いやサーブカットの練習をする。努力家の主将は「全力プレーで勝って豊頃の名を広めたい」と、目を輝かせた。

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