二刀流DH・藤田、2発も逆転サヨナラ負け

スポーツ報知
10回無死二塁、2ランを放ちガッツポーズで一塁を回る藤田

◆ソフトボール女子世界選手権 最終日 ▽決勝 日本6―7x米国=延長10回=(12日、ZOZOマリンスタジアム)

 米国との決勝戦で、日本代表の投打の二刀流、藤田が、守備には入らない打撃専門の指名選手として出場し、豪快な2発をかっ飛ばした。20年東京五輪の代表選考会を兼ねた今大会で輝きを放った。4番・山本の2冠(6本塁打、17打点)に次いで本塁打数では通算5発をマークした。

 決勝では2点先行しながら、連投したエースの上野が3回に逆転3ランを被弾。1点を追う6回に左中間越えの同点ソロで援護した。「エースが投げていたので負け試合にはしたくない強い思いだった」。4―4となった延長10回表には、一時勝ち越しとなる2ランを右中間へ放り込んだ。

 投手としては11日の米国との準決勝ではマウンドに立って135球を完投したが、タイブレークの延長8回、3―4で逆転負け。宇津木監督から成長を求められ、上野からは「もっとスキルを磨かないといけない」と叱咤(しった)激励された。優勝は逃したが、2年後の20年東京の夢舞台へ27歳は「絶対的なエースの存在感の大きさを感じた。その背中と同じレベルぐらいにならないと、あのマウンドには立てない。もっと成長しないと」と意気込んだ。(小河原 俊哉)

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