平野美宇、張成コーチと再タッグ“ハリケーン・ヒラノ”復活を目指す

スポーツ報知
ツアー2連戦に出発した平野美宇

 卓球女子で世界ランク9位の平野美宇(18)=日本生命=が、“ハリケーン・ヒラノ”復活を目指す。ワールドツアー2連戦となる14日からのブルガリア・オープン(OP)、21日からのチェコOPに向け13日、羽田空港を出発。7月から、昨年の好調時に師事していた中国人の張成コーチとのタッグを再結成したことを明かした。

 平野の表情に明るさが戻った。信頼する張成コーチに約9か月ぶりに指導を受けるようになり、「すごく合っていたので久しぶりに一緒にやって、また頑張ろうと思ってます」と笑顔。海外2連戦へ「得意なところを自信を持ってできるように練習してきた。まずは絶対にベスト4に入って、その後で優勝目指して頑張りたい」と決意を語った。

 昨年の躍進を支えたコーチだ。4月から10月まで師事し、その間にアジア選手権で中国のトップ選手3人を破って優勝。世界選手権では48年ぶりの銅メダルに輝いた。打球点の高い攻撃的な卓球は国際連盟が“ハリケーン・ヒラノ”と呼ぶほどのインパクトを与えた。同コーチが諸事情で中国に帰国し、一度は師弟関係が解消となったが、「1年間ぐらいは『うーん』って感じ」だった。苦しい時期も経験し、平野の強い希望で復活。「戻ってきてもらって、修正するところがたくさんあると言われている」と、当時のスタイルを磨き上げる作業を行っている。

 直前には競泳のパンパシフィック選手権で、仲の良い池江璃花子(18)=ルネサンス=が金を含むメダル4個を獲得。「本当にすごい。普段しゃべってる時は普通の女の子なのに競技になるとかっこいいし、尊敬する」。同い年の活躍も刺激に変え、再び世界を席巻する。(林 直史)

 ◆平野の昨年4月以降の主な成績 4月のアジア選手権では世界女王の丁寧ら中国のトップ選手を撃破して日本勢21年ぶりの優勝。6月の世界選手権は女子シングルスで48年ぶりの銅メダルを獲得した。張コーチが離れて以降は連覇を狙った今年1月の全日本選手権が準V。2月のW杯団体戦はチームが銀メダルを獲得したが、出番がなかった。5月の世界選手権団体戦では復調の気配を見せ、銀メダルに貢献した。

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