柔道・永山竜樹がGPブダペストから帰国…世界選手権へ「優勝できて自信になった」

スポーツ報知
GPブダペストから帰国し、大会を振り返る永山竜樹

 9月20日開幕の柔道世界選手権(バクー)男子60キロ級代表の永山竜樹(22)=東海大=が14日、グランプリ・ブダペスト大会を終えて成田空港に帰国した。世界選手権前の最後の大会を優勝で飾り、「久しぶりの試合で試合勘を取り戻しつつ勝ちにこだわって、優勝できて自信になった」と手応えを浮かべた。

 「柔道人生で一番きつかった」と振り返ったのは、ガリゴス(スペイン)との準決勝だ。技ありを奪われて先行されたが、残り1秒で合わせ技で逆転勝ち。内容も劇的だったが「ポイントを取られた時点ではそんなに焦りはなかったけど、1回締められて、タップしようかなと思うぐらい落ちる寸前で待てがかかって。そこから息が上がって、きつかった」。勝った直後は疲労困憊(こんぱい)で、なかなか立ち上がることができなかったという。

 世界選手権までの課題には海外勢への対策のさらなる強化を挙げた。「一番は組み手の部分。釣り手をなかなか持たせてくれない選手が多かった。そこを工夫して持てるようにしたい」。初出場した昨年は3回戦敗退と悔しさを味わった。60キロ級には同じく世界選手権代表で前回王者の高藤直寿(25)=パーク24=という強力なライバルもいるが「高藤先輩とやる時は対策とか関係なしに、思い切りやろうと思ってる。まずは外国の選手に勝つための準備をしっかりして、技術面以外も万全の状態に仕上げて臨みたい」と気合を込めた。

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