木原美悠、14歳でTリーグ参戦「木下グループ」入り 張本智和抜きリーグ最年少選手

スポーツ報知
Tリーグに参戦することが決まった木原美悠

 卓球女子のホープ、木原美悠(14)=エリートアカデミー=が10月に開幕するTリーグに「木下アビエル神奈川」から参戦することが14日、分かった。14歳での参戦は、所属の先輩で男子世界ランク6位の張本智和(15)を抜いて、現時点でリーグ最年少。近日中に正式発表される。

 期待の中学2年生・木原がTリーグに挑戦する。複数の関係者によると、エリートアカデミーの先輩で今年の世界選手権団体戦代表の長崎美柚(16)らが所属する木下アビエル神奈川から参戦することで合意した。今月3日に14歳の誕生日を迎えたばかり。発表されている男女8チームの選手では15歳の張本より若く、リーグ最年少選手としても話題を集めそうだ。

 早くから“スーパー小学生”と注目を浴びてきた。小学生時代は元卓球選手の父・博生さんが運営する卓球教室「ALL STAR」で、1日4時間の練習に励んだ。小学生以下の全日本選手権では、女子で福原愛の7連覇に次ぐ5度の優勝を記録。5年生で一般の部にも出場し、社会人選手を破るなど史上4人目の1大会2勝を挙げた。

 昨年4月には「将来五輪に出場するために」と、有望な中高生を寄宿制で育成するJOCエリートアカデミーに入校した。12歳で迎えた同年7月のジャパン・オープン荻村杯は21歳以下の部(U―21)で準V。発足したばかりの国際大会「アジア太平洋リーグ」にもスポット参戦した。寮では1年間、平野美宇と同部屋で過ごし、世界と戦う先輩から多くの刺激を受けてきた。

 現時点で身長163センチの体格を生かした強打に加え、課題のフットワーク強化にも取り組んでいる。14歳とはいえ、7月の韓国オープンでU―21を制し、8月の世界ランクは86位。国内外のトップ選手が集うTリーグでも活躍が期待できる。また、兄・翔貴さんは同じく女子で参加する「日本ペイントマレッツ」で今年からコーチを務めており、その対決も注目される。年内の目標に「世界ランク30位以内」を掲げる木原が、新たな舞台で力を磨き、成長を加速させる。

 ◆木原 美悠(きはら・みゆう)2004年8月3日、兵庫・明石市生まれ。14歳。4歳で卓球を始め、全日本選手権は小学生以下で5度優勝。小学4年でジュニアの部に出場し、高校生に3連勝。17年世界ジュニア選手権団体準優勝。163センチ。家族は両親と姉、兄。

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