日大アメフト部・宮川選手復帰…部員に「再建目指すチームの力になりたい」希望伝える

スポーツ報知
宮川泰介選手

 日大アメリカンフットボール部の悪質反則問題で、関学大との定期戦で反則タックルをした宮川泰介選手(3年、20)がアメフト部復帰の意向を示していることが16日、分かった。関係者によると同選手はこの日、部員に対して反則行為で迷惑を掛けたことを謝罪。許されるのであればチームに復帰したいとの希望を伝えた。

 宮川選手は騒動が明るみに出た5月中旬「事実を明らかにすることが償いの第一歩」と名前と顔をさらして約1時間の会見に臨み、内田正人前監督らの指示に従ったことを説明。大学日本代表に選出された経験も持つが「僕がやったことに変わりはない。判断できなかった自分の弱さ」などと話し「続けていく権利がない」と競技から退く意思を示していた。

 関東学連の規律委員会は、反則指示を否定した内田前監督と井上奨前コーチの発言を「虚偽」と認定。永久追放に相当する除名処分(2人は異議申し立て)とし、日大は大学職員の両氏を懲戒解雇処分とした。また、悪質タックルを受けた関学大QB(クオーターバック)の奥野耕世(こうせい)選手(19)が5月下旬の復帰戦で「グラウンドで正々堂々とルール内でプレーして、また(宮川選手と)勝負できたらいいなと思う」とコメント。日大新監督に立命大OBで、人間力向上を新チームの最重要課題に挙げた橋詰功氏が就任することが決まるなど、復帰への機運が高まっていた。

 再建を目指すチームの力になりたいとの宮川選手の気持ちを聞いた部員からは「戻ってきてほしい」との声が上がったという。宮川選手はチームと同様、関東学生連盟から2018年度シーズン終了まで公式試合の出場資格停止処分を受けている。関東学連に謝罪文を送るなどの手続きをし、承諾を得られれば練習参加が可能となる見通しだ。

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