水球女子は宿敵中国に12失点完敗で涙…指揮官「甘くない」

スポーツ報知
中国に敗れ、涙を流し肩を落とす日本の選手たち

◆ジャカルタ・アジア大会(17日)

 水球女子は6チーム総当たりのリーグ戦第2戦で、強豪の中国に8―12で敗れた。前半2クオーター(Q)で1―6と先行され、一時は6点差を追いかける苦しい展開に。後半2Qで疲れの見えた相手に7得点を奪って猛追したが、及ばなかった。

 完敗と言える内容に本宮万記弘監督(49)は「よく善戦したとは思うが、実力通り。正直甘くない」と敗戦の弁。大会直前の合宿でも大柄な豪州代表を“仮想中国”として練習してきたが実らず。「得意のカウンターでも前半泳ぎ負けた。思った以上に中国が泳ぎを強化していた。引き回されてしまった」と振り返った。

 7月の合宿打ち切り問題を乗り越え、アジア大会に出場した日本。今大会で6チーム中上位2か国が来年の世界選手権に出場できるが、中国が残り3戦で取りこぼす確率は低く、念願の金メダルは厳しい状況だ。

 試合後、悔し涙の選手たちは報道陣に対応せず会場を後にしたが、本宮監督は「中国に勝ってはじめて世界の8強以上になれるかなというところ。まだまだ力が及ばない。世界目指すにはもっと経験を積まないといけないし、やらなければいけないことは多い」と、総括した。

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