錦織 前年王者を振り切り準々決勝へ

スポーツ報知

◆テニス ▽マゼル・オープン(19日、フランス・メッス)

 男子シングルスで世界ランキング12位の錦織圭(28)=日清食品=は初戦となった2回戦で同45位のペーター・ゴヨフチク(ドイツ)を7―6、6―3で下し、準々決勝に進んだ。第1シードの錦織は接戦となった第1セットをタイブレークで制すと、第2セットは相手のサービスゲームで2度ブレークし、逃げ切った。

 ベスト4に終わった全米オープン後、初の実戦に錦織は「正直、最後まで苦労した。勝つには十分な内容だった」と胸をなで下ろした。第1セットは互いにサーブをキープする我慢の展開。相手の低い球筋のボールに苦しみ、ブレーク機を一度もつかめず。それでも「アグレッシブなプレーはできた」というタイブレークは高精度のショットを繰り出し、7―4で奪った。

 第2セットは2―0の第3ゲームでブレークを許したが、直後にブレークバック。その後は昨年の覇者を相手に、安定したプレーで押し切った。

 準決勝でジョコビッチ(セルビア)に敗れた全米オープンの疲労は「ゼロではない」という。世界ランキングのトップ10復帰なども視野に入るが、「自信をつけるためにも、この大会は重要な位置ではある。体に気をつけていきたい」と前を見据えていた。

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