ジョセフジャパンVSロシア、11・24プレW杯開幕戦…史上初8強へ「不明なところ探る」

スポーツ報知
ラグビーW杯日本大会1年前記念イベントで記念撮影を行う(左から)大畑大介氏、舘ひろし、櫻井翔、ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(カメラ・相川 和寛)

 アジア初開催のラグビーW杯日本大会開幕まで20日で1年となり、東京・明治記念館で記念イベントが行われた。日本代表のジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC、48)は11月24日の欧州遠征でW杯開幕戦の相手ロシアと対戦することを公表。本大会で対戦するライバルとの異例の前哨戦を「準備段階で重要な位置付け」とし、史上初の8強入りへ土台を築く。

 多数の来賓、大会PRキャプテン舘ひろし(68)、特別ゲストの嵐・櫻井翔(36)らが集うお祝いムードの中で、ジョセフHCは1年後を見据えて戦闘モードで意気込みを語った。秋の代表戦シーズンは「11月にロシアと対戦する」と突然、未発表の対戦相手を明らかに。「ニュージーランド、イングランドとの対戦が注目されているが、ロシア戦も大切」と力をこめた。

 W杯開幕まで1年を切った段階で同組の相手と対戦するのは、強豪同士では珍しくないが日本にとっては異例。日本協会によると、開幕カード決定後に欧州遠征する11月第3週の対戦相手を探していたところロシアが浮上。近日中に正式発表される。ロシアは欧州予選を勝ち上がったルーマニアが代表資格問題で出場権を取り消され繰り上がった。最後の対戦は13年で情報量が少ない。ジェイミーHCは「不明なところが多い。しっかり探る」と情報収集の場としても重視している。

 初の8強入りへ残された準備期間は1年になった。16年秋は強豪ウェールズに善戦し、昨秋はフランスと敵地で引き分けと力を証明。春季は南半球中心の最高峰リーグ、スーパーラグビーに代表勢が中心のチーム・サンウルブズで参戦し経験を積んできた。就任から2年がたつ指揮官は「順調、想定通りにきている。(1次リーグの)4試合に対して12か月の猶予がある」と仕上げに自信を示した。

 残る課題は「メンタル面」。ウェールズやフランスなどの格上と互角の戦いを見せた翌週、パフォーマンスを維持できず負けてしまう点を指摘し「忍耐強く、一貫性をもってやっていかないといけない」と話す。アジア初、日本初の開催。「ホームアドバンテージをもらえる。国民全員がラグビーファンになるはず」と期待した1年後に向けて、秋の3連戦で列強相手にW杯開催国の誇りを示す。(大和田 佳世)

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