ホッケー男女日本代表W守護神、20年東京金へ死守

スポーツ報知
アジア大会でホッケー男女初優勝に貢献した山梨学院大の田中秋(左)と高野

 アジア大会(ジャカルタ)で初優勝を果たしたホッケーの男女日本代表。山梨学院大からは男子・高野雄介(4年)と女子・田中秋桜(あきお、3年)の両GKが出場し、歴史的快挙に貢献した。ポジション争いも厳しい中、ともに代表に生き残り、すでに出場権を獲得している2020年東京五輪で正守護神としてフィールドに立ち、金メダルを目指すと誓った。

 山梨学院大のW守護神が、次なる大きな目標として、東京五輪での正GKを掲げた。すでに男女ともに出場権は獲得している。高野は、「(田中秋は)同じGKだし、刺激になっています。お互い頑張っていきたいです」と2人そろっての定位置確保を熱望。田中秋も、「モチベーションになります」と笑顔を見せた。

 アジア大会ではともに優勝に貢献しながら、同時に悔しさも味わった。高野は、GK吉川貴史(23)=岐阜朝日クラブ=と交互に出場してきたが、先発した決勝(マレーシア戦)では、第1クオーター(Q)に3失点。このQのみでベンチに退いた。「いつもなら取れるコースも、体が反応しませんでした。大舞台でもいつも通りできないと」と課題を見つけた。

 田中秋も、予選リーグでは4試合中3試合に出場したが、準決勝(韓国戦)、決勝(インド戦)と出番はなし。「うれしさ半分、悔しさ半分。でも、喜ぶところはしっかり喜びました。悔しさはここから(晴らしていく)」と前を向いた。

 山梨学院高入学後からホッケーを始め、今年「サムライジャパン」入りした高野は「(定位置争いで)負ける気はありません」と気合。小4から競技を続け、昨年から「さくらジャパン」入りしている田中秋も、「実力がものを言う世界」と周囲を納得させる活躍で定位置奪取を狙う。

 ともに東京五輪での頂点を目指している。「2人で金なら? 最高ですね」と高野。田中秋も、「金メダルを取りたい」と目を輝かせた。更なる成長が期待される2人が20年へ向け、歩みを続ける。(古川 浩司)

 ◆田中 秋桜(たなか・あきお)1997年9月10日、福井・越前町生まれ。21歳。丹生高(福井)から山梨学院大へ。U―16、18、21日本代表も経験。166センチ、65キロ。

 ◆高野 雄介(たかの・ゆうすけ)1996年4月16日、甲府市生まれ。22歳。山梨学院高から山梨学院大へ。U―21日本代表を経験。175センチ、73キロ。

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