桃田賢斗、世界ランク1位確実…27日発表 日本男子史上初「プレーで色々な方を勇気づけられたら」

スポーツ報知
桃田賢斗

 バドミントンの18年世界選手権男子シングルス金メダリスト桃田賢斗(24)=NTT東日本=が、日本男子で単複通じ史上初となる世界ランク1位に就くことが22日、確実となった。開催中の中国オープン(OP)準決勝で石宇奇(中国)を21―10、21―17で下し、決勝に進出。現在世界2位の桃田は、獲得ポイントで同1位のV・アクセルセン(デンマーク)を逆転し、同3位の石に上回られる可能性もなくなった。最新ランキングは27日に正式発表される。

 桃田は「ランクのことは気にしないけど、自分のプレーで色々な方を勇気づけられたらいいと思う」と話していた。国内開催のジャパンOP(11~16日)では、アクセルセンを準決勝で破るなど、圧倒的な力で優勝。最高位に達し、名実ともに世界一を固めた。

 16年4月、自身最高位の世界2位となった直後に違法賭博問題への関与が発覚。日本協会から無期限出場停止処分を受け、16年4月28日付で世界ランキングからも抹消された。17年5月に出場停止処分が解け、自費で海外ツアー転戦を開始した。

 A代表に復帰した今季も、地道に白星を重ねた。17年7月20日に282位で復活したランキングを、1年2か月かけて頂点へ押し上げた。

 ◆バドミントンの世界ランキング 92年バルセロナ五輪での競技採用に向け、80年代後半に創設。各選手は大会の格と成績に応じたポイントを獲得し、過去52週間に出場した上位10大会の合計点で争う。日本勢では、リオ五輪女子ダブルス金の高橋礼華、松友美佐紀組が14年10月に初めて世界ランク1位に。女子シングルスでは山口茜も、今年4月に世界1位を経験。女子複の福島由紀、広田彩花組も今年6月に初の世界1位となった。

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