【杉山愛の目】大坂なおみ、疲れもピーク…状態ベストなら

スポーツ報知
準優勝の大坂(右は優勝したプリスコバ)

◆女子テニス 東レ・パンパシフィック・オープン最終日▽女子シングルス決勝 Ka・プリスコバ2(6―4、6―4)0大坂なおみ(23日・アリーナ立川立飛)

 全米オープン女王の大坂なおみ(20)=日清食品=は、決勝で元世界ランク1位のカロリナ・プリスコバ(26)=チェコ=にストレート負け。1995年大会を制した伊達公子以来の日本勢Vには届かなかった。

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 大坂選手は本当によく決勝まで勝ち残ったと思います。帰国時点で精神的にも疲れもピークだったはず。休む暇もなく短期間で調整して、2回戦と準決勝は内容も良く、プロらしい試合を見せてくれました。プリスコバ選手はサーブがとても良く、大坂選手がベストな状態じゃなければ勝つチャンスは見い出せなかったでしょう。

 日本勢初の4大大会シングルス優勝効果で会場は盛り上がりました。私が全米オープン女子ダブルス優勝直後、トヨタ・プリンセス・カップ(有明)に出場して満員になった光景を思い出しました。疲れていても結果を出せることは成長ですし、地元のプレッシャーも力に変える力が彼女にはありました。

 WTAファイナルは選手の目標であり、最もタフな大会でもあります。今の大坂選手は出場できて当然の立場で、出るだけではない。残り少ないシーズンが楽しみです。(元ダブルス世界ランク1位)

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