“サオリン2世”チーム最年少20歳の黒後愛「挑戦心を忘れずにやりたい」29日から世界バレー

スポーツ報知
黒後愛

 バレーボール女子の世界選手権は29日から日本で開催される。全日本女子は2大会ぶりの表彰台で東京五輪へと弾みをつけたい。今季、全日本デビューを果たした最年少・黒後愛(20)は、力強いスパイクと高い技術力を武器にし、16年リオ五輪で主将を務めた絶対的エース・木村沙織さん「2世」との呼び声高い。中田久美監督も「黒後のすごいところは、本当の勝負所で強いところ」と絶賛する。明るい性格で、常に笑顔。チームのムードメーカーも担う新星が、自身初の世界選手権へ、意気込みを語る。

 ―今季、初めて全日本入り。

 「全日本は憧れの場所でずっとプレーしたいと思っていた舞台。初めてなので、挑戦心を忘れずにやっていきたい。本当にいろんなことぶつかって、いろんなことを経験したいって気持ちが1番。私の目標である東京五輪に選出してもらうためにも今、目の前にあることを全力でやりたい」

 ―全日本では、5~6月のネーションズリーグ、8月のジャカルタ・アジア大会の2大会を経験。世界選手権に向けた課題が浮き彫りとなった。

 「高いブロックをうまくかわしたり、フェイントでうまく点数を取ったりすることが苦手(笑い)。でも、何に対しても前向きにぶつかっていく姿っていうのは心では誰にも負けたくないなと思う」

 ―練習中から先輩の技を見て、盗み、学び続ける毎日だ。

 「同じポジションの選手のプレーを見ている。練習しながらも、(先輩のプレーを見て)『おお、すごい』って感じるときもあるし、映像をもらって、『こういう動きをしているんだ』『こういう打ち方するんだ』とかを感じている」

 ―日本開催の世界選手権には特別な思いがある。

 「世界選手権といえば、2010年の日本開催で銅メダルを取ったときのイメージが強い。日本で世界選手権ができるっていうのは本当に奇跡的なことだと思う。応援してくださる方々のパワーを力に変えてプレーしたい」

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