6大会連続五輪の“レジェンド”サムソノフが張本智和を絶賛「無限の可能性」…インタビュー

2018年10月11日6時10分  スポーツ報知
  • 張本智和を絶賛したサムソノフ
  • サムソノフ

 卓球の元男子世界ランク1位で6大会連続五輪出場の“レジェンド”ウラジミール・サムソノフ(42)=ベラルーシ=がこのほどスポーツ報知のインタビューに応じた。20年東京五輪で活躍が期待される張本智和(15)=エリートアカデミー=を「無限の可能性を秘めている」と絶賛。24日に開幕する新リーグ「Tリーグ」にも強い関心を示した。(取材・構成 林 直史)

 サムソノフはワールドツアーで歴代最多27度の優勝を誇り、30年以上も世界のトップで戦ってきた。世界の卓球の流れを知る42歳の鉄人も、近年の日本男子の躍進に目を細めている。

 「日本の卓球は進化している。かつては中国が世界で群を抜いて強かったが、かなりの勢いで距離を縮めている。もう少し時間はかかるかもしれないが、日本こそが中国に追いつける国だと見ている」

 特に注目しているのが張本だ。自身も17歳で世界選手権16強、21歳で中国選手4人を破って準優勝と若くから実績を重ねてきたが、15歳の現在地を「その数段上」と絶賛する。

 「ずば抜けた才能と実力を持っている。私も10代からそれなりのポジションは築いてきたつもりだが、その数段上のところに早く到達している。このまま努力して成長を続けていけば、恐らく不可能ということがないぐらい無限の可能性を秘めている。世界王者などタイトルをたくさん取ってほしいし、15歳にして世界のトップ10に入っていて、日本のトップのスタッフが総力でサポートしている。期待しないという方が無理でしょう」

 張本とは国際大会で4度対戦。昨年発足したアジア太平洋リーグでは同じチームでプレーし、試合への準備力に感嘆したという。

 「常に安定して高い実力を発揮できるところが素晴らしい。練習や試合前のウォーミングアップを見ていると、時間をかけ丁寧にやるべきことを一つ一つこなしている。普通は彼の年代だと早く試合をやりたいという傾向が強いが、あそこまで入念な準備をするというのは彼の強さの秘訣(ひけつ)だと思います」

 自身も将来的なTリーグ参戦に意欲を持っている。

 「私は日本が大好きです。チャンスがあればぜひプレーしたい。五輪を2年後に控えて、これから注目も集まるでしょう。そんな中でのTリーグの発足というのは非常にいいタイミング。大きな成功を収めることを心から期待してます」

 7度目の出場を狙う東京五輪は44歳で迎える。10月の世界ランクは30位。技術も気力も衰え知らずだ。

 「7度目というものが目標ではなく、私に8度目が来るかも分からない。だからこそメダルを取りたい。来年は母国で初めて欧州選手権が開催される。そこでメダルを取り、そのままの気持ちと勢いで臨みたい」

 ◆ウラジミール・サムソノフ 1976年4月17日、ベラルーシ出身。42歳。92年ドイツ名門・デュッセルドルフに加入。97年世界選手権で銀メダルに輝き、同年12月に世界ランク1位を記録。欧州選手権3度、W杯3度優勝。五輪には96年アトランタ大会から出場を続け、16年リオ大会は3位決定戦で水谷隼に敗れたが、40歳で4位。ワールドツアー歴代最多27度優勝。189センチ。

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