【ヨーコ・ゼッターランドの目】日本には個性が際立つ選手がいない

スポーツ報知

◆バレーボール女子世界選手権 3次リーグG組 セルビア3-0日本(14日、日本ガイシホール)

 日本は完敗だった。第3セットこそ終盤まで粘った場面もあったが、一方的に押された印象が強い。スパイク決定率は45%のセルビアに対し、日本は29%。3次リーグに残った6チームは、どこがメダルを獲得してもおかしくない。セルビアはチームとして完成しており、東京五輪までの2年で磨きをかける状態だが、日本はまだ足りない部分の方が多い。この差を埋めることができるのか、厳しい現実が突きつけられた。

 課題は攻撃面。どうしても長岡や古賀のサイドに偏ってしまう。この試合でも見られたが、ミドルブロッカーの荒木が相手ブロックの間を抜く速攻を仕掛けたり、タッチアウトを狙うスパイク技術を身につけるなど多彩な攻撃パターンが欲しい。厳しい言い方になるが、今の日本には個性が際立つ選手がいないように思う。(元米国代表、バルセロナ五輪銅メダリスト)

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