中田ジャパン、準決勝進出崖っぷち セルビアにストレート負け「気持ち切り替える」

スポーツ報知

◆バレーボール女子世界選手権 3次リーグG組 セルビア3-0日本(14日、日本ガイシホール)

 3次リーグ(L)が始まり、G組の世界ランク6位の日本は、リオ五輪銀メダルのセルビアにストレートで敗れ、準決勝(19日・横浜アリーナ)進出は崖っぷちに立たされた。長岡望悠(27)=久光製薬=のバックアタックなどで食い下がったが、セルビアの強打に歯が立たず。次戦15日のイタリア戦に負ければ、4強入りの可能性が消える。H組では中国が3―2で米国を下した。3次Lは3チームずつ2組に分かれ、各組上位2チームが準決勝に進む。

 2次Lで3―1と逆転勝ちしたセルビアではなかった。日本は強いサーブで崩され、身長193センチの左のエース、ボシュコビッチの強打を浴び続けた。第3セット、サーブで揺さぶりをかけたが、遅かった。荒木は「第3セット、理沙(新鍋)が入って、リズムができてきたけど、思った以上にセルビアの守りがよかった」と唇をかんだ。

 日本は第1セット、セッター対角に長岡、両ウィングに古賀、石井を置く攻撃的布陣で臨んだが、守りから乱れてペースをつかめず。中田久美監督(53)は「メダル獲得のためには非常に大事な試合だった。何度か流れが来たけど、点につなげられなかった」と振り返った。

 チャンスボールをアタッカーがネットにかけたり、セッター・田代のトスが短いなど、細かいミスを繰り返した。次は今大会9戦全勝のイタリア戦。準決勝進出へ勝利が絶対条件だが、指揮官は「もう一度、気持ちを切り替えて臨みたい」と声を絞り出した。

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