【ヨーコ・ゼッターランドの目】一番成長した古賀、今後は機動力必要

スポーツ報知

◆バレーボール女子・世界選手権第12日 ▽3次リーグ・G組 イタリア3―2日本(15日・日本ガイシホール)

 もったいない試合だった。第4セットまではいい展開だったが、第5セット、9―8でリードの場面で、古賀のスパイクミス。同点になったところで、サーブレシーブが乱れ、田代のトスがアンダーで古賀に上がり、ブロックにかかった。あそこはライトの新鍋を選択すべきだったと思う。あのトスでは古賀も厳しい。連続2失点で流れが決まった。セッターは、アタッカーに一番いい状態で打ってもらうことを考えてほしい。

 この世界選手権で一番成長したな、と思うのは古賀だ。大会を通して成果を挙げた。これからは、中に切り込んでのスパイクなど、機動力を身に付けることが必要だ。セッターは安定している荒木をもっと使うべき。日本はよく拾っているが、受けてから一呼吸する感じがする。もっと攻撃につなげる意識を持って、速いバレーを展開してほしい。(元米国代表、92年バルセロナ五輪銅メダリスト)

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