元世界2位フェン・ティアンウェイ「日本ペイントマレッツ」入り「Tリーグ」にメダリスト参戦 

スポーツ報知
Tリーグの日本ペイントマレッツに加入が決まったフェン・ティアンウェイ

 24日開幕の卓球「Tリーグ」に女子で参戦する「日本ペイントマレッツ」(大阪市)が、2012年ロンドン五輪女子シングルス銅メダルで世界ランク最高2位のフェン・ティアンウェイ(32)=シンガポール=を獲得することが16日、分かった。世界26位の李皓晴(25)=香港=、神戸松蔭女大の打浪(うちなみ)優(22)の獲得も判明し、近く正式発表される。これで男女全8チームが、過去2年で世界10位以内に入った選手1人以上の所属を義務付けたリーグの参加条件をクリアした。

 開幕を目前にしたTリーグに五輪メダリストの参戦が決まった。日本ペイントマレッツにロンドン五輪シングルス、団体で銅メダルを獲得したシンガポールのフェンが加入することが判明。10年世界選手権団体戦では丁寧と劉詩ブンを破り、中国の8連覇を阻止する立役者となった。世界ランクの自己最高は2位。Tリーグに参戦する海外選手の中で実績はトップクラスだ。

 日本人選手に対しても、国際大会通算106試合で78勝と大きな壁となってきた。特に木下アビエル神奈川の石川佳純(25)=全農=とはロンドン五輪3位決定戦で日本卓球界初のメダルの夢を阻むなど、計17度も対戦(フェンの10勝7敗)している。32歳とベテランの域に達したが、16年リオ五輪は団体4位で、今季も中国超級リーグに参戦するなど、現在も世界のトップで活躍。Tリーグの舞台でも、石川らとの熱い戦いが繰り広げられそうだ。

 また、李も今年1月に世界ランクで自己最高の12位を記録し、5月の世界選手権団体戦で銅メダル獲得に貢献した香港代表の主力選手だ。打浪は17年全日本学生選抜選手権8強で、ホームタウンに近い兵庫県の出身でもある。チームの責任企業で137年の歴史を誇る日本ペイントホールディングスは、アジアを中心に社員の8割以上が海外で勤務。アジアのトップ選手の加入でグループ全体の一体感の高まりも期待される。

 主将の田代早紀、加藤美優、松平志穂を含め、開幕メンバー6人の陣容も固まった。Tリーグ全体でも10月の世界ランク50位以内のうち男子は15人、女子は12人の参戦が決定。ドイツ・ブンデスリーガも上回る世界最高峰のリーグとして、24日の開幕を迎える。

 ◆フェン・ティアンウェイ 1986年8月31日、中国・黒竜江省出身。32歳。07年にシンガポール国籍を取得。五輪は08年北京で団体銀、12年ロンドンでシングルス、団体銅メダル。世界選手権は10年に団体優勝、ダブルスで銅メダル3度。W杯は銀2、銅6で計8度表彰台に立った。世界ランクは10年4月に最高2位。

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