【Bリーグ】富山、水戸健史の活躍で14点差逆転 中地区首位に浮上

スポーツ報知
第2Qで鉄壁守備を見せたSG水戸(中央〈9〉)、PG阿部(右から2人目)、SF船生(左)(カメラ・中田 康博)

◆プロバスケットボールB1リーグ 第4節 富山90-71京都(20日、富山総合体育館)

 中地区3位の富山グラウジーズは西地区3位の京都を90―71で破り、今季2度目の2連勝。同地区首位に浮上した。第1クオーター(Q)こそ14点のビハインドを許したが、スピード抜群のシューティングガード(SG)水戸健史(33)が19得点5リバウンドと攻守で大活躍。元日本代表センター(C)青野文彦(40)もB1デビューを果たすなど、全員バスケを見せつけた。

 会場はお祭り騒ぎだ。残り2分、リーグ最長身の210センチC青野がB1デビューを果たすと、2220人が訪れたスタンドからは、この日一番の大歓声が響いた。この日、誕生日を迎えた青野は出場早々、豪快にパスカット。青野は「以前は40歳でプレーできるとは思っていなかった。歓声を上げてくれてうれしかった」と笑顔を見せた。

 絶好調の京都を相手に、14点ビハインドから見事に大逆転した。第1Qには相手の3点シュートを止められずに守備が崩壊。流れを変えたのが水戸だった。「シュートが気持ち良く入った。オープンになったら積極的に打とうと思った」。3点シュート4本中3本を決めると、得意のドライブも連発。抜群のスピードを武器に劣勢を一変させた。

 水戸はチーム唯一の富山県出身で、富山一筋11年目。3年連続でキャプテンに指名され「イライラしている選手や、悩んでいる選手には声を掛けている」。新加入の選手には手助けしながらチームを引っ張る。

 スタメン並みに控え組も奮闘し、今季初の中地区首位に浮上。「全員が一つになった結果。明日(21日)も全員で戦います」と水戸。チーム一丸となって、快進撃を見せる。(中田 康博)

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