【坂田正彰の目】仲間守るサポート必要

スポーツ報知
前半4分、最初のトライを決めるアニセ

◆ラグビー リポビタンD チャレンジ2018 日本代表31―69ニュージーランド代表(3日、東京・味の素スタジアム)

 世界選抜戦の反省を生かして守備は修正できていた。前に出てプレッシャーをかければ、世界1位のNZも慌てていた。攻撃でも後半30分のトライのように、速いテンポでパスをつなぎ、守備の焦点を合わさせない攻撃は強み。選手の経験値、スキルは確実に上がっている。

 ただエリア、スピードのコントロールは課題があった。状況判断の質は上げたい。ボール争奪戦でも押し込まれた。接点でのサポートが遅くて球を出せず、前半で3度ノット・リリース・ザ・ボール(タックルされた選手がボールを離さない)の反則を取られた。見える守備だけでなく、仲間を守るサポートも必要になる。

 欧州のチームは強力なFWで押してきたり、モールなどで体力を消耗させて日本の強みを消してくるだろう。W杯で1次リーグ突破を考えると、アイルランド、スコットランドのどちらかは倒さなくてはいけない。似たタイプのイングランドに対し、どう戦えるかテストになる。(元日本代表フッカー)

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