【高校バスケ】高岡第一女子、5年ぶりV 男子と初のアベック優勝 1年生トリオが躍動

スポーツ報知
5年ぶりの優勝を飾り、喜ぶ高岡第一女子の選手たち

◆バスケットボール全国高校選手権富山県予選 最終日▽女子決勝 高岡第一67―61龍谷富山(11日、富山県西部体育センター)

 男女決勝が行われ、高岡第一が初のアベック優勝を果たした。女子は先発した1年生トリオの活躍で、5連覇を狙う龍谷富山を67―61で下し、5年ぶり6度目の頂点。男子は高岡商を61―43で退け、初の連覇となる2年連続3度目の優勝を決めた。男女ともに全国大会(ウィンターカップ=WC、12月23日から、東京)では、初戦突破を狙う。

 5年ぶりの頂点に立った高岡第一の女子メンバーは、コート上で抱き合い喜びの涙を流した。強豪・龍谷富山の5連覇を阻止しての快挙に、米田春菜コーチは「粘って、粘って、どうなるかと思って見ていました」と、ホッとした表情で振り返った。

 悲願達成の中心となったのは、先発入りした1年生トリオだ。チーム最長身の174センチセンター・土合百華(1年)が、インサイドで強さを発揮してチーム最多の17得点。前半は28―28と互角に戦い、後半で競り勝つ原動力となった。土合は「流れがこっちに来た時に、しっかり決め切れた」と優勝に胸を張った。

 同じ1年生フォワード(F)の浜田和亜も15得点で貢献した。姉の乃和(3年)とそろって出場し、勝利の後は姉妹で「ハイタッチしました」と笑顔。米田コーチは「浜田和はプレーが不安定なので、姉に怒ってもらうために一緒に出した」と冗談めかしたが、“気配り采配”が的中した。

 要所で3点シュートを決めたF笹山未夢(みゆ、1年)は「こんな大きな舞台は初めてで緊張したけど、先輩たちの声掛けや応援があって、今までやってきた事が出せた」と感謝。“ルーキーズ”は守備でも龍谷富山の中心選手・堀田優菜(3年)らを徹底マークし、存在感を発揮した

 5年ぶりのWCでは、磨いてきたファストブレイク(速攻)を武器に「何とか1勝したい」と指揮官は話す。浜田和は「全国の強い相手で実力を試し、自分たちの代へとつなげていきたい」と来年、再来年も見据え、闘志を燃やした。(竹内 竜也)

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