フェデラー、イライラで客席にボール…16度目で初の屈辱
スポーツ報知
◆日東電工ATPファイナル第1日(12日・ロンドンO2アリーナ) ▽1次リーグB組錦織圭2(7―6、6―3)0R・フェデラー
【11日=大和田佳世】世界ランク9位の錦織圭(28)=日清食品=が同3位で6連敗中のロジャー・フェデラー(37)=スイス=から4年8か月ぶりの勝利を挙げた。
6度の優勝を誇るフェデラーは、16度目の出場で初めて1次Lでストレート負けを喫した。錦織がコートから引き揚げるのも待たず会見を始め、「錦織が今季ツアー下部大会から出始め、この大会に出場できているのは喜ばしい。信頼と尊敬に値する」と賛辞は贈ったが、互いの良さが発揮しきれない消化不良の感が漂った。
第1セット6―5の第12ゲーム30―0でバックハンドを決められ、観客席にボールを打ち込み珍しく警告を受けた。凡ミスは錦織より12本多い34本を数え、大声でいら立ちをあらわにし、普段の風格ある態度とは違った。「コートが最近3大会より遅く適応が必要」との言い訳もらしさを欠く。通算100勝目へ暗雲が垂れ込めた。