錦織圭、準決勝進出をかけたティエム戦へ約1時間30分「しっかり練習」

スポーツ報知

 ◇日東電工ATPファイナル第5日(15日・ロンドンO2アリーナ)

 ▽1次リーグB組最終戦

 日本時間午後11時以降~ 錦織圭(1勝1敗)vsドミニク・ティエム(2敗)

 同16日午前5時以降~ ロジャー・フェデラー(1勝1敗)vsケビン・アンダーソン(2勝)

 各組上位2人が進む準決勝進出をかけて激突する。6度優勝を誇るロジャー・フェデラー(37)=スイス=は初戦はミス連発し敗れたが、第2戦ではドミニク・ティエム(25)=オーストリア=をストレートで退けた。中1日で復調できた要因は、思い切った休養にあった。12日に予定した練習をキャンセル。

 「重要なのはフォアハンドでも、バックハンドでも、サーブでも何でもない。頭だと思う。休養が必要なんだ。この2か月、たくさん試合をしてきた。だからコーチと話し合って休むことを決めた。決断は間違ってなかったと示すことができた。明日も同じように休もうと思う」

 宣言通り、14日の練習コート予定に名前はなかった。

 対照的に「なるべくしっかり練習しなくちゃ」と話したのは錦織圭(日清食品)だ。初戦はフェデラーに勝利したが、第2戦は好調のケビン・アンダーソン(32)=南アフリカ=から1ゲームしか奪えない完敗を喫した。14日はヒッティングパートナーと実戦形式で打ち合い、迷いを振り払うようにラケットを強く振り抜いた。練習の仕上げには珍しくコート上でフィットネストレーニングをした。約1時間30分、しっかりと体を動かした。

 2連敗で突破の望みが薄くなっているティエムも危機感を漂わせる。「いつもだったらありえないミスをしてしまった。練習で自分のテニスを取り戻さなく多いけない。取り戻せなかったら他の試合の結果を見る必要はない。僕は負けるだろうから」とかなり深刻だ。補欠で待機している世界ランク11位カレン・ハチャノフ(ロシア)と実戦形式で練習。ハードな調整で何とか感覚を取り戻そうと試みていた。

 絶好調で2勝とリードするアンダーソンを追う3人の調整は三者三様。勝負の結果はどうなるか。

 錦織が準決勝に進む主な条件は

 ・錦織が勝ち、アンダーソンが勝つか、フルセット負け

 ・錦織がフルセットで負け、アンダーソンが勝利

 の2通り。錦織とフェデラーがともにストレート勝ちした場合は、ティエムを除く3人のうちゲーム獲得率の高い2人が突破。ティエムとアンダーソンがストレート勝ちした場合、アンダーソンは突破が決まり、3人のうちゲーム獲得率が最も高い選手が2位通過となる。

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