【杉山愛の目】錦織圭、右手首痛克服し精神面成長した

2018年11月17日8時0分  スポーツ報知
  • ティエムでサーブを放つ錦織(ロイター)

 ◆男子プロテニス 日東電工 ATPファイナル第5日 ▽1次リーグB組 D・ティエム2(6―1、6―4)0錦織圭(15日・英ロンドン)

 1次リーグB組で世界ランク9位の錦織圭(28)=日清食品=は、同8位のドミニク・ティエム(25)=オーストリア=にストレート負け。1勝2敗で最下位となり2年ぶり3度目の準決勝進出は逃した。

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 錦織選手はサーブのリズムに苦しみました。ファーストサーブの確率が悪く、セカンドも少しでも体のひねりが甘くなると、スピン量が減ってティエム選手のチャンスボールになります。サーブの改善には取り組んでいる最中。良いサービス時の体の動きを定着させることが、来季への課題です。

 今季を通じて見ると、右手首の負傷からここまで回復するとは正直思ってもいませんでした。手首のけがは、痛みがなくなった後も、思い切りラケットを振る怖さと戦わなければいけないからです。復帰直後はシーズン終了時に世界ランク20~30位に戻っているかな、という想定。それが世界トップ10に入り、けがも再発せず今季を終えた。本当に素晴らしいカムバックです。

 4大大会やマスターズ初制覇に向けて壁になるジョコビッチ、ナダル、フェデラー。彼らが強いのは、気迫やしたたかさ、意地を前面に出してくるからです。錦織選手も今季ツアー終盤戦では、リズムが悪い時も気持ちを上げていく強さを感じましたし、一皮むけたと見ます。精神面の成長の上に、持ち味の攻守に幅広いテニスを貫けば、必ず彼らと戦えるはずです。(元ダブルス世界ランク1位)

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