日本生命・早田ひな、五輪銅メダリスト撃破「打っても打っても、返ってくるつもりで」

スポーツ報知
日本ペイント・馮天薇に勝利した日本生命・早田ひな

 卓球「Tリーグ」女子で日本生命レッドエルフの早田ひな(18)が17日、日本ペイントマレッツ戦で12年ロンドン五輪銅メダルの馮天薇(シンガポール)を3―0のストレートで破る会心の勝利を挙げた。

 早田は1勝0敗で迎えた2番手で登場した。「1回も勝ったことがない相手だったので、やってやろうという気持ちで」と第1ゲームを11―6で先取。第2ゲームは5―10とゲームポイントを握られたが、怒とうの7連続得点で挽回した。「6―10から自分がサーブの時に冷静に考えることができて、思い切って2本取れたことが、レシーブへの積極性にもつながったかなと思います」と振り返り、第3ゲームも相手の追撃をかわして14―12で制した。

 馮とは昨年4月のアジア選手権4回戦で、一度だけ対戦したことがあった。当時は「ラリーが結構抜けない。何本でも帰ってきて、最後フォアドライブで決めてくる印象が強かった。打っても打っても抜けなくて、焦った部分があった」と1―3で敗れた。そこから約1年半。「今回は自分で焦らないと思って、打っても打っても、返ってくるつもりで試合をした」と精神面の成長を示した。

 早田が相手エースを破ったことでチームも勢いに乗り、4―0で完勝した。この日は日本生命のホーム開幕戦。「1本1本取るたびに手をたたいてくれたり、負けてる時は『頑張れーっ』て応援してくれたりとか、本当に自分を後押ししてくれた。応援されるって特別で、人ってこんなにも頑張れるんだと思いました」と声援の力も実感する1勝となった。

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