【高校ラグビー】常翔学園、東海大大阪仰星との名門対決制し花園 47点差圧勝V 

スポーツ報知
全国大会出場を決め、笑顔でポーズする常翔学園フィフティーン

◆高校ラグビー地区予選 ▽大阪第3地区決勝 常翔学園54―7東海大大阪仰星(18日・花園)

 大阪の決勝が3試合行われ、共に全国制覇の実績を持つ名門対決となった第3地区は、常翔学園が昨年度花園Vの東海大大阪仰星を54―7で破り、4大会連続の優勝を飾った。第1地区では昨年度全国準優勝の大阪桐蔭が快勝し、7大会連続となる全国切符を獲得。第2地区では大阪朝鮮高が4大会ぶりに優勝した。

 花園の歴史で光り輝く両雄の激突は、攻めまくった常翔学園が47点差で圧倒した。4大会連続37回目の花園出場。前半はミスも多く苦しんだが、後半に6トライを量産した。大工大高時代もチームを率いた野上友一監督(60)も「めちゃくちゃ大きい勝利。しんどい時にみんなが声を掛け合って頑張れたことが勝因。このチームのベストゲーム? そうですね」と満足そうに振り返った。

 2大会連続の花園Vを目指した仰星を粉砕。縦突破の中心となったのがNO8石田吉平(3年)だ。10月にアルゼンチンで行われたユース五輪7人制ラグビーの日本代表として出場し、銅メダル獲得に貢献。この日はノートライだったが、後半11分には自陣から快足を飛ばして約50メートル突破するなど見せ場を作った。指揮官からの信頼も厚く、3列目以降ポジションは自在に任されているという石田だが「個人的には全然ダメ。しっかりチームの勝利に貢献できるようにしたい」と反省も忘れなかった。

 ノーシードだった昨年度は2回戦で敗退した。92回大会以来6大会ぶりの優勝へ、梁本旺義(おうぎ)主将(3年)は「みんなが恐れていた工大ラグビーを復活させたい」と気合十分。大工大高時代から5度の全国制覇を誇る伝統の“紺赤軍団”が、平成最後の王者に名乗りを上げた。(筒井 琴美)

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