北都銀行ヨネタナで開幕白星…米元小春「取れて良かった」田中志穂「1つ1つが大事」

スポーツ報知
冷静に反応する北都銀行・田中(手前、奥は米元)

◆バドミントン S/Jリーグ第1日 ▽女子Jブロック 北都銀行2-1山陰合同銀行(8日・高岡市民体育館)

 今季のリーグ戦が開幕。初優勝を目指す女子の北都銀行は山陰合同銀行に2―1で白星発進した。北都銀行は第1ダブルスの米元小春(28)、田中志穂(26)が1時間33分の激闘で久後あすみ(28)、横山めぐみ(28)組にフルゲームで勝利。永原和可那(22)、松本麻佑(23)組も力の違いを見せた。男子の東北マークスは三菱自動車京都に0―3で敗戦。6月に左アキレス腱を断裂したシングルスの菊地裕太(23)も0―2で敗れ、復帰戦を飾ることはできなかった。

 93分もの激闘で勝利をつかむと、ヨネタナペアは安堵(あんど)の笑みを浮かべた。6月の全日本実業団選手権(山口)の準々決勝で敗れた久後、横山組にフルゲームまでもつれた一戦を制し、チームも開幕白星発進。米元は「苦しんだけど、最後にしっかり(勝利を)取れて良かった」と振り返った。

 雪辱を果たしての勝利だった。チームは16年度3位、17年度2位と強豪の階段を一歩ずつ上がってきた。昨年のスーパーシリーズファイナルを制したヨネタナに加え、今夏の世界選手権を制した永原、松本のナガマツペア、A代表の川上紗恵奈(21)と戦力は充実。エースが出る第1ダブルスにナガマツを置くことも考えられたが、佐々木翔監督(36)は「全日本実業団のリベンジのため、逃げてはいけない」とヨネタナをあえてぶつけ勝負にでた。

 前回の敗戦は仕掛けた末にミスが出たと分析し「長くてもラリーをしていこうと思った」と米元。第2ゲームにはラリー中に米元のラケットのガットが切れたが、田中の予備ラケットに持ち替えてプレーを続行するなど、最後まで冷静なプレーを貫き通した。

 悲願の優勝へ大きな開幕白星。田中は「1つ1つが大事になる。あした(9日の七十七銀行)もしっかり勝って次に進みたい」と一戦必勝を誓った。(遠藤 洋之)

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