サントリー、延長サドンデスでサヨナラ勝ち…15日決勝日本一王手

2018年12月9日6時10分  スポーツ報知
  • 延長戦を制し喜ぶサントリーフィフティーン

 ◆ラグビー ▽トップリーグ決勝トーナメント兼日本選手権準決勝 サントリー28―25ヤマハ発動機(8日・秩父宮) 

 準決勝が行われ、サントリーは元オーストラリア代表SOマット・ギタウ(36)が“延長サヨナラPG”でヤマハ発動機を28―25で下し、日本選手権とトップリーグ(TL)の両大会3連覇に王手をかけた。神戸製鋼は元ニュージーランド代表SOダン・カーター(36)が21得点と活躍し、トヨタ自動車に31―19で勝利。日本選手権18季ぶり、TLは15季ぶりの優勝に王手をかけた。決勝は15日午後2時から東京・秩父宮ラグビー場で行われる。

 すっかり日が落ちた秩父宮が静寂に包まれた。延長5分、右寄り約45メートルの地点でサントリーSOギタウがボールを置いて助走を取る。左足で蹴ったボールはポストの中央をとらえた。選手が、スタッフが駆け寄り歓喜の輪ができた。

 “サヨナラ決着”は日本選手権で史上初、TLでは16年1月の順位決定トーナメント3回戦で近鉄がトライしNTTコムを下して以来2度目。劇的決着に沢木敬介監督(43)は「控え選手含めてチームとしての勝利。自信になる」と珍しく目を赤くした。

 大事な試合で勝ちきる経験の差が出た。25―22の後半40分、ヤマハ発動機から33フェーズもの連続攻撃を受けて同点PGを献上し延長戦に入った。既に交代で退いた主将SH流大(ながれ・ゆたか、26)が「規律を守れば大丈夫。反則をしないように」と声をかけ、集中力を高める。再び連続攻撃を受けたが前進を許さず反則もしない。FB松島幸太朗(25)は「(相手が)手詰まりになっていた」と冷静だった。中途半端な距離になったハイパントを捕球し約20メートルの前進に成功し、決勝PGにつなげた。

 前半からスクラムで圧力を受け、体重100キロを超す相手両ウィングに突破を許し苦戦を強いられた。想定していたとはいえ、延長戦という異例の試合形式も初体験。それでも3トライした新人ウィング尾崎晟也(23)まで「1週間練習してきたことを信じてやるだけ」と意思統一できている強みは揺るがない。

さあ3連覇 チーム初のTL3連覇をかけた決勝で激突する神戸製鋼には、リーグ戦(9月14日)で20―36で敗れた。沢木監督は「神戸にはカーターがいるが、サントリーにはギタウがいる」と豪語し、世界最高峰のSO対決に自信を持つ。松島は「(カーターを)潰しにいくくらいの気持ちでやる」と力強い。王者のスタイルを貫き平成最後の優勝を手にしてみせる。(大和田 佳世)

 ◆試合方式

 15~16年度から80分を終えて同点の場合〈1〉10分間のサドンデス方式の延長戦で、先に得点したチームが勝利〈2〉延長で決着しない場合、キッキングコンペティション(5人が蹴り成功数を競う。6人目以降はサドンデス方式)を行う。以前は高校、大学同様に〈1〉トライ数〈2〉ゴール数〈3〉抽選で決め、決勝は両チーム優勝としていた。

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