【Tリーグ】名古屋が「ハートマークの落書き」で待望のホーム初勝利!

スポーツ報知
ホーム初勝利を挙げ、喜ぶ名古屋の選手たち

◆卓球Tリーグ TOP名古屋3―1日本生命レッドエルフ(8日、名古屋市武田テバオーシャンアリーナ)

 TOP名古屋が今季2勝目、ホームでは初勝利を挙げた。10月24日の女子開幕戦(両国国技館)以来の対戦だった2位・日本生命レッドエルフを3―1で下し、雪辱を果たした。

 2勝1敗で迎えた第4試合で、エースの鄭怡静(台湾)は日本生命・蒋慧(中国)とのフルゲームの激闘を制すると、両手で力強いガッツポーズを見せ、名古屋ベンチも歓喜に沸いた。ホーム3戦目で初めて勝利インタビューに臨んだ新井周監督は「今、体じゅう震えてます。本当にファンの皆様、お待たせしました。ようやく1勝です!」と声を張り上げた。

 補強がハマリ、課題のダブルスで流れをつかんだ。開幕からこの試合まで1勝6敗の最下位と苦しみ、8日に世界ランク16位でダブルス巧者でもある田志希(18)=韓国=を緊急補強。「獲得した時から2人でいこうと思っていた」と鄭と組ませ、ここまで1勝6敗だった第1試合を制したことで、勢いに乗った。第2試合は地元・名古屋市出身の安藤みなみが初勝利。第3試合では徐孝元(韓国)が早田ひなに敗れはしたが、2ゲームを先行されて追い付く粘りを見せた。第4試合では鄭が世界8位の意地を見せ、1456人の観衆に勝利を届けた。

 勝因は戦力アップだけではなかった。試合直前の控室。チームに加わったばかりの田がマッサージを受けていると、鄭が近寄り、太ももにハートマークを落書き。油性ペンでなかなか消えずに慌てる姿を見たメンバーは、一気に緊張がほぐれ、大爆笑。安藤は「雰囲気はすごく良かった」と振り返り、指揮官も「リラックスして入れたことが今日の勝利につながったんじゃないか」とエースのいたずら心に感謝した。

 鄭と田は来日前から親交があり、気心知れた仲だ。田も「付き合いも長いし、すごく面白い人。いつもからかったり、遊んだりする」と笑顔で語る。新天地での一歩を最高の形で踏み出したサウスポーは「Tリーグのチームはみんなレベルが高い。最善を尽くす姿勢を見せたいし、学ぶ姿勢でこれからも頑張ります」と決意を込めた。

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