カネクボ、デビュー戦逆転勝ち!「東京五輪目指す」

スポーツ報知
リーグデビュー戦を勝利で飾った金子(左)・久保田組

◆バドミントン S/Jリーグ ▽男子Sブロック トナミ運輸3―0ジェイテクト(9日、富山・高岡市民体育館)

 3連覇を狙うトナミ運輸(高岡市)は、3―0でジェイテクト(名古屋市)を破り、開幕2連勝を決めた。第2ダブルスでは、日本期待の“カネクボ”こと、金子真大(まひろ)・久保田友之祐(ゆうのすけ)組(ともに19)が、リーグデビュー戦を白星で飾った。昨年の世界ジュニア選手権王者ペアは、緊張で第1セットは落としたものの、抜群のコンビネーションを武器に2―1で逆転勝利。2年後の東京五輪出場を目標に掲げた。

 “カネクボ”ペアが、世界ジュニアチャンピオンの実力を地元で見せつけた。福島・ふたば未来学園高から今年4月にトナミ運輸に入社した金子、久保田の2人は、リーグ戦初出場初勝利が決まると、コートの上で力強くガッツポーズだ。荒木純監督が「ペアの名前? いつもはカネクボと呼んでいます。しっかりやってくれたので合格点」と笑顔を見せると、久保田は「緊張は想像以上。2人で勝ちたい気持ちが強かったです」とホッとした表情を見せた。

 ハラハラドキドキの連続だった。大応援団を前にして、2人は極度の緊張で精彩を欠いた。第1セットは接戦の末に奪われた。「団体戦は勢いが大事。声を出して勢いを出すしかない」と金子。高校時代以来という、気合満点の掛け声を出して反撃開始だ。後衛の久保田が威力満点のスマッシュで崩すと、金子が強打を連発し、第2、3セットを勝ちきった。

 中学1年からペアを組み、昨年は高校選抜、総体で全国制覇。さらに世界ジュニア選手権では日本人初の男子ダブルス優勝を果たした。「失うものは何もなく、全力でチャレンジできた」と振り返る久保田。卒業後は世界レベルの選手がそろうチームで成長したいと、トナミ運輸に入社を決意。昨年から日本B代表にも選出されて、9月のシドニーインターナショナルで3位入賞を果たした。

 「もうすぐ始まる東京五輪を目指している。全力で挑みます」と久保田。将来の日本を背負う19歳コンビの快進撃が始まる。(中田 康博)

 ◆金子 真大(かねこ・まひろ)1999年12月10日、福岡県生まれ。19歳。6歳からバドミントンを始めた。富岡第一中では久保田とダブルスで全国大会優勝。福島・ふたば未来学園高卒。168センチ、64キロ。右利き。血液型B。家族は両親。好物は博多ラーメン。

 ◆久保田 友之祐(くぼた・ゆうのすけ)1999年8月18日、群馬県生まれ。19歳。8歳からバドミントンを始めた。福島・ふたば未来学園高ではキャプテン。9月の全日本社会人選手権ダブルスで準優勝。177センチ、69キロ。左利き。血液型O。家族は両親、兄2人、姉2人。

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