石川佳純、平野美宇に貫禄勝ち「内容的に押した」…ワールドツアー・グランドファイナル

スポーツ報知

◆卓球ワールドツアー グランドファイナル第1日 ▽女子シングルス1回戦 石川佳純4―1平野美宇(13日、韓国・仁川)

 【13日=林直史】女子シングルスで石川佳純(25)=全農=が4―1で平野美宇(18)=日本生命=を下し、1回戦を突破した。伊藤美誠(18)=スターツ=は初戦で敗れたが、早田ひな(18)=日本生命=と組んだ女子ダブルスは中国ペアにストレート勝ち。森薗政崇(23)=岡山リベッツ=との混合ダブルスでも4強に進んだ。森薗は大島祐哉(24)=木下グループ=との男子ダブルスも準決勝進出。男子シングルスは張本智和(15)=エリートアカデミー=が8強入り。

 世界ランク3位の石川が日本女子のエースの貫禄を見せつけた。的確なサーブやレシーブで同9位の平野に攻撃の形を作らせず、台上ではボールが止まりやすいとされる今大会の卓球台の特徴も生かしてプレーする冷静さも光った。4―1の快勝に「出足から先手を取って、内容的に押した形で進められた。いいプレーができたかなと思います」と手応えをにじませた。

 平野との今年の対戦は9月の女子W杯、11月のTリーグと後半戦に集中。3か月間で3度目の対決が決まった12日の組み合わせ抽選後には2人で「今年は良く当たるね」と顔を見合わせたほどだった。ここまで国際大会では5戦無敗だったが「勝ってはいるけどギリギリ、紙一重の試合がたくさんあった」と冷静に分析。直近のTリーグでも1―3で敗れていただけに「レシーブがうまくいかなくて先手を取られてしまったので、守りに入らないように意識した」と修正し、平野に「自分がいい時に相手にそのペースを切られる場面が多かった」と持ち味を出させなかった。

 吉村との17年世界選手権金メダルペアで臨んだ混合ダブルスは初戦で敗れたものの、シングルス一本に切り替え、15日の準々決勝では何卓佳(中国)と徐孝元(韓国)の勝者と対戦する。ともにバックハンド側に突起の長い粒高のラバーを使用するだけに「粒高の対策をひたすらやりたい」。試合間隔が中1日空くことも活用し、4年ぶりの頂点へ万全の準備を整える。

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