張本智和、自己最高の4強進出 完全アウェー韓国選手相手に意地の逆転

スポーツ報知
張本智和

◆卓球ワールドツアー グランドファイナル第2日 ▽男子シングルス準々決勝 張本智和4(12―10、11―8、11―7、9―11、11―9)1張禹珍(14日、韓国・仁川)

 男子シングルスで張本智和(15)=エリートアカデミー=が自己最高の4強進出。水谷隼(29)=木下グループ=も1回戦に臨み、8強に入った。男子ダブルスの森薗政崇(23)=岡山リベッツ=、大島祐哉(24)=木下グループ=組、混合ダブルスの森薗、伊藤組は準決勝で敗れた。

 張本が昨年の自分を超えた。張禹珍(韓国)を4―1で下すとベンチを振り向き、声を張り上げて喜びを爆発。目標としていた前回大会の8強を上回る準決勝に駒を進め、「最近ベスト8の壁を乗り越えられてなかったので、1回のマッチポイントで決められてホッとした」と、白い歯を見せた。

 張は優勝した6月のジャパン・オープン荻村杯ではストレートで破った相手だったが、今回は韓国での大会。「完全アウェーの中で本当に厳しい戦いになると思った」。第1ゲームで9―10と先にゲームポイントを握られると、オフチャロフ(ドイツ)に敗れた昨年の準々決勝を思い返し、「ここでどうしても取りたい。今回は自分が格上。オフチャロフ選手のように勝ちたい」と意地の逆転。流れをつかみ、押し切った。

 今回は父でコーチの宇さんだけでなく、仙台市に住む母・凌さんが海外の大会では初めて応援に訪れている。試合前には昼食をともにし、「競ったところで少しパワーをもらった気がしますね。親のためにも頑張ろうと少し考えました。まだまだ満足せず、優勝を見せてあげられるように頑張りたい」。両親への恩返しの優勝へ、あと2勝だ。

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