石川佳純、大接戦に敗れ4強ならず「リベンジしたかった」…ワールドツアー・グランドファイナル

スポーツ報知
石川佳純

◆卓球 ワールドツアー・グランドファイナル第3日(15日、韓国・仁川)

 女子シングルス準々決勝で、世界ランク3位の石川佳純(全農)は大接戦の末、何卓佳(中国)に敗れた。

 バックハンド側に粒高のラバーを張った相手の打球の独特の変化に対し、第1ゲームは11―4で落としたが、「内容も悪くなかったし、ボールに慣れてくれば勝てると思った」と焦りはなかった。言葉通りに少しずつ対応し、ゲームカウント0―2から第3ゲームを奪って反撃ののろしを上げた。第4ゲームは12―14で落としたものの「まだまだ粘ればチャンスはある」。気落ちすることなくフォアハンドでの強打やラリーから得点を重ねて3―3と追い付き、最終ゲームも8―4と先行した。

 だが、ここから相手の意表を突いたプレーや不運なネットインなどで5連続失点を喫し、リズムを崩された。8―9から9―9としたものの、「最後まで攻めにいくか守るか迷ってしまって、少し打ち急いでしまった」。最後は2連続失点で終戦。11月のオーストリア・オープンで敗れて以降、国内でも映像を見て研究し、前日も対策練習を2時間重ねて臨んでいただけに「リベンジしたい気持ちが大きかったので残念。紙一重でどっちが勝ってもおかしくなかったと思いますし、本当に悔しいです」と、がっくりと肩を落とした。

 これで今年のすべての国際大会を終えた。今年はワールドツアーでは3月のドイツOP、8月のチェコOPを制するなど安定した成績を残し、グランドファイナルも日本勢で唯一、8強に入った。「レベルアップはしてると思いますし、安定した成績を出せたという面では合格点かな。でも、もう一歩っていう気持ちはあるので。今年最後だったので頑張りたかったけど、来年の宿題。良かったことも悪かったこともしっかり反省して、来年もっとレベルアップした自分でワールドツアーを迎えられるように頑張りたい」と振り返った。

 年内はTリーグで22日の名古屋戦、23日の日本ペイント戦、26日の名古屋戦、27日の日本ペイント戦に出場する予定だ。4試合を経て、来年1月の全日本選手権に臨む。

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