【Bリーグ】仙台、B2地区首位対決で熊本に完敗

スポーツ報知
兄弟でマッチアップする仙台・俊野達彦(右)と弟の熊本・佳彦(カメラ・有吉 広紀)

◆プロバスケットボールB2リーグ第13節 熊本72―59仙台(15日・ゼビオアリーナ仙台)

 東地区首位の仙台89ERSが西地区首位の熊本ヴォルターズに59―72で敗れた。今節はプロ野球・楽天とのコラボ企画「クリムゾンレッドデー」として行われ、選手も来場し盛り上げたが、終盤の悪い流れを断ち切れなかった。ポイントガード/シューティングガードの俊野達彦(30)は、熊本に在籍する弟・佳彦(28)との兄弟対決だったが、チームも個人も先勝を許した。16日の同一カードで雪辱を狙う。

 2点リードで折り返しながら、終わってみれば13点差の完敗。地区首位同士の対戦はホーム仙台が黒星を喫した。今季B1秋田から移籍、4戦目で初スタメンだった俊野は「決めきるところで決めきれるかで勝敗は変わった」と悔しがった。

 企画の一環として、この日は通常の黒色ではなく、楽天のチームカラーであるクリムゾンレッドのユニホームでプレー。だが第3Qだけで26失点など守備面が機能せず、第4Qは47―54から5分37秒間も無得点。その間に16点を続けて失った。桶谷大ヘッドコーチ(HC、40)は「攻撃でいい終わり方ができないから守備にひずみができる。ビッグクオーター(大量失点したQ)を作られてしまった」と悪循環を嘆いた。

 俊野にとって、弟・佳彦との兄弟対決第1ラウンドは“完敗”だ。「兄弟で同じコートに立てるのは珍しいこと」と気合十分で臨んだ試合。数回、対峙する場面もあったが、得点は6点―11点と弟に軍配が上がった形だ。「弟はアグレッシブに来る。シャットアウトしたい」と、今度は兄の威厳をみせると宣言。自身も第4Qで3点シュートを3本外すなど不本意な出来に終わった。試合後のコートで取り組んだ、居残りシュート練習の成果をみせる。

 ともに地区上位にいれば、熊本とプレーオフで当たる可能性は高い。「技術うんぬんじゃなく、本当にB1に上がりたいのか。覚悟を持って証明してほしい」と厳しい言葉をかけた桶谷HC。俊野だけでなく、チーム全体で熊本へリベンジする。(有吉 広紀)

スポーツ

×