福原愛さん「生涯卓球人」特別功労賞…報知プロスポーツ大賞

スポーツ報知
10月、引退報告会見で笑顔を振りまく福原愛さん

◆2018報知プロスポーツ大賞・特別功労賞 福原愛さん(卓球)

 報知新聞社制定「2018報知プロスポーツ大賞」の受賞者が17日、決定。表彰式は今月下旬、都内で行われる。

 卓球女子で10月に引退を表明した福原愛さん(30)=ANA=が特別功労賞を受賞した。卓球界への功績は計り知れない。3歳でラケットを握り、テレビ番組で泣きながらプレーする姿から「泣き虫愛ちゃん」として国民的に愛された。10歳で日本女子初のプロ卓球選手に転向すると数々の大会で史上初、最年少などの記録を打ち立てた。五輪にも4度出場。団体で2つのメダルを獲得した。

 16年リオ五輪後に休養に入り、結婚や出産を経験。18年10月に競技生活に区切りを付けることを表明したが、その背中に多くの選手が影響を受けた。「生涯、卓球に関わっていく卓球人だと思っている。どのような立場であっても、卓球界の役に立ちたいという気持ちは絶対に変わらない」。現在は台湾を拠点に子育てに奮闘。来春には第2子も誕生予定だが、卓球界への強い思いも抱き第二の人生を歩んでいくつもりだ。(林 直史)

 ◆福原 愛(ふくはら・あい)1988年11月1日、仙台市生まれ。30歳。3歳で初めてラケットを握り、10歳でプロ転向。全日本選手権はシングルス2度、ダブルス4度、混合ダブルスで2度優勝。世界選手権は03年から13年連続出場し団体で銀メダル1、銅4、混合ダブルスで銅1個を獲得。12年ロンドン五輪女子団体銀、16年リオ五輪女子団体銅メダル。18年10月に引退を表明。

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