【春高バレー】金蘭会が初の連覇 東九州龍谷との死闘を制す

スポーツ報知

◆第71回全日本バレーボール高校選手権最終日 ▽決勝 金蘭会3―2東九州龍谷(13日、武蔵野の森総合スポーツプラザ)

 男女の決勝が行われ、女子は金蘭会(大阪)が東九州龍谷(大分)をフルセットの末に下し、2年連続3度目の優勝を決めた。

 前大会と同じカードとなった決勝。高校総体と国体両方の決勝で下北沢成徳(東京)に敗れ、今年度無冠の金蘭会と、その下北沢成徳を準決勝で破り雪辱の舞台に帰ってきた東九州龍谷の戦いは、最後まで競りあう緊迫した試合となった。

 第1セットこそ金蘭会が開始直後の7連続ポイントで圧倒したが、第2セットは東九州龍谷が反撃、1年生・162センチの室岡莉乃のスパイクが決まりイーブンに。さらに金蘭会が第3セットを取り再びリードをとると、第4セットはもつれた末に26―24で東九州龍谷。最終5セットもお互い譲らない展開のまま中盤を迎えた。

 ここで金蘭会が、エース・西川有喜のスパイクで9―8と抜け出ると、その後はブロックが連続して決まり有利に。2年となった全日本・宮部藍梨=神戸親和女子大=の妹・宮部愛芽世(あめぜ)の連続スパイクでマッチポイントとすると、最後も宮部のスパイクがブロックアウトを誘いゲームセット。悲願の初連覇に喜んだ。

 涙声で「5セットの中でつらい場面がたくさんあって、決めきれない時もあった」と振り返った宮部だったが、チームトップの32得点を挙げた西川の活躍に「あ~、3年だと思いました。細いし頼りないけれど…」と優勝インタビューで“爆弾発言”。これに西川は「(自分も)愛芽世に頼ることが多かったので、そんな言葉をもらえうれしかったです。頼りないエースに決めさせてくれて、ありがとうございます」と応じた。主将の中川つかさは「インハイと国体に負けて悔しい思いをしましたが、最後の春高の舞台で日本一になれてよかったです」と語った。

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