張本美和、年少記録2位の10歳213日で勝利「お兄ちゃん超えうれしい」

スポーツ報知
女子シングルス1回戦でポイントを奪いガッツポーズする張本美和(カメラ・矢口 亨)

◆卓球 全日本選手権 第2日(15日・丸善インテックアリーナ大阪)

 女子シングルスで張本美和(木下グループ)が年少記録2位となる10歳213日での勝利を挙げた。1回戦で藤原真由(17)=奈良女高=を3―0で下した。小学4年生での白星は2011年の平野美宇(18)=日本生命=、伊藤美誠(18)=スターツ=に続く史上3人目の快挙。ジュニア男子では松島輝空(そら、11)=木下グループ=が4回戦進出を決めるなど、“スーパー小学生”の活躍が目立った。

 張本美が“みうみま”に肩を並べた。高校3年生を3―0で破り、伊藤、平野に並び3人目の小4での勝利をマーク。史上最年少全日本王者の兄・智和(15)=エリートアカデミー=も一般の部での初勝利は小6で、「すごい有名なお兄ちゃんを超えることはうれしいです」と声を弾ませた。

 試合後、初々しい“勘違い”も告白した。試合が終わるまで「7ゲーム(制)だと思ってました」。実際は5ゲーム制。3ゲームを連取した後に審判や対戦相手に確認し、勝利したことを知る一幕もあったが、プレーや受け答えは大人顔負けだ。連日、多くのテレビカメラに囲まれるなど注目を浴びる中での試合が続くが「自分より相手の方がプレッシャーがあると思う。もっと美和より強くて有名な選手がいるのに自分を放送してくれているので、すごいありがたいなと思います」と謙虚に受け止めた。

 初出場の全日本選手権はジュニアの部でも初日から高校生に3連勝し、4回戦進出を決めた。兄も「ジュニアでも僕は4年生で2試合しか勝てていない。いざ抜かれてみると悔しいですけど、やっぱりすごいなと思います。このまま突き進んでほしい」と脱帽。16日には11年の平野の記録を上回る小4でのシングルス3勝を目指す。(林 直史)

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