松島輝空がジュニアの部で4回戦へ 小学生男子では張本智和以来…卓球全日本選手権

スポーツ報知
男子ジュニアで3回戦を突破した松島輝空

◆卓球 全日本選手権第2日(15日・丸善インテックアリーナ大阪)

 ジュニア男子で小学5年の松島輝空(そら、11)=木下グループが4回戦進出を決めた。2回戦で河合優駿(湘南工科大付高)を3―1で下し、3回戦で浜田一輝(愛工大名電中)に3―2で競り勝った。

 松島が大きな壁を乗り越えた。4学年上の浜田とは昨年10月の世界カデット3位決定戦に完敗するなど、これまで未勝利。この日もゲームカウンド2―2の第5ゲームで5―6と先行されたが、そこから逆転勝ち。試合前の入念な対策も実り、「いつも負けている選手に今日は3―2で勝てて、とても嬉しかったです」と笑みがこぼれた。

 小学1年から世代別で5連覇中の松島だが、身長143センチと小柄で、パワーや体格で勝る年上の選手には分が悪かった。だが、国際大会の経験などから相手の苦手なコースを突くなど戦術面を意識。浜田も「打ったボールが数多く返ってきて、こっちが焦ってしまって簡単なミスが増えてしまった」と成長ぶりに驚いたという。

 昨年12月には世界選手権日本代表1次選考会に参加した。小学生では張本智和(エリートアカデミー)以来となる舞台でシニアのトップ選手らと9試合を戦い、世界ランク76位の及川瑞基(専大)を撃破するなど2勝をマーク。強烈なインパクトを残し、父・卓司さんも「今まで全然相手にならなかった選手に競ったり勝ったりしたことで、本人なりに手応えが出てきていたのかもしれない」と振り返った。

 小学生男子の3回戦突破は5年時に8強、6年時に4強に入った張本以来の快挙となった。初出場した今大会の目標は表彰台に立つこと。世界王者の馬龍(中国)に憧れ、五輪金メダルを夢に掲げる11歳は「明日も2回あるんですけど、全部勝ちたい」と意気込んだ。

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