張本・長崎組4強「もっといいプレーができる」昨年準Vペアに快勝

スポーツ報知
バックハンドでレシーブする張本(左)(右は長崎)

◆卓球 全日本選手権第3日 ▽混合ダブルス準々決勝 張本、長崎組3―1軽部、松本組(16日・丸善インテックアリーナ大阪)

 混合ダブルス準々決勝で張本智和(15)=エリートアカデミー、仙台市出身=、長崎美柚(16)=同=が昨年準優勝の軽部隆介(30)=鹿児島相互信用金庫=、松本優希(25)=サンリツ=組に3―1で快勝。張本は昨年のシングルスに続くタイトル奪取へ、あと2勝とした。

 勝利のツボをしっかり抑えて、混合ダブルス4強入りを決めた。2―1とリードして迎えた第4ゲーム。5―4と追い上げられた場面でタイムアウトを取った。「その場面からラストスパートをかけた」と張本はギアチェンジ。強打で点をきめるたびに「チョレイ」と叫んで気合も込め続け、昨年の準優勝ペアから6連続得点で一気に勝負を決めた。「苦しい相手とは思っていたけど勝てて良かった」と笑みを浮かべた。

 来年の東京五輪で新種目として採用される混合ダブルス。張本にとっても出場を目指している種目の一つだ。「去年まではあまり意識を持っていなかったけど、今は(シングルス、団体に加えて)3つ目も出る意識でいる」。今回のパートナー、長崎とは毎日、練習を繰り返し「お互い決めきれるのが一番の武器」と攻撃的なダブルスで勝利を重ねている。

 17日からは連覇を狙うシングルスも始まる。「(ダブルスとは)違う力というか圧倒的な力を見せたい」と気合十分だが、混合ダブルスはその試合前に準決勝、決勝と行われる。「まだまだミスがある中で勝っている。もっといいプレーができる」と張本。混合ダブルスでも強さを見せつけ、五輪代表に名乗りを上げる。(遠藤 洋之)

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