合計77歳ベテランコンビ16強入りならず 最初で最後のはずが…あるぞ来年もコンビ結成

スポーツ報知

◆卓球 全日本選手権第4日(17日・丸善インテックアリーナ大阪)

 男子ダブルスの柳延恒(リュウエンコウ、44)=TEAMSATO=、張(チャン)一博(33)=Y・Y卓球クラブ=組が4回戦で敗れ、16強入りを逃した。終わってみれば0―3のストレート負けだったが、シードペア相手に第2ゲームは9―11、第3ゲームでは8―11と善戦。張は「1セット目は相手の質と速さについていけなくて…。2セット目から良くなったけど手遅れだった」と振り返ったが、表情には充実感も漂っていた。

 ともに卓球専門の小学校である上海巨鹿路第一小学校の出身で、柳が日本の永住権を昨年取得したことで「ダブルで出ようよ!記念になるから」と張が誘い、コンビを結成した。最初は「なんで俺やねん!?」と思ったという柳も「全日本に出たことがないので、1回出てみようかな」と出場を決意。現在はともに指導者として活躍中だが、その合間を縫って練習に励み、大舞台で若手選手に負けじと3勝した。

 当初は今回を2人での最初で最後の全日本とする予定だった。しかし初の全日本を終えて「最後は負けてしまったけど、楽しかった」と満足そうな柳に対し、全日本出場経験豊富な張は「(来年も)やりましょ!? 今年(の出来)は60点だったけど、80点ぐらいいこう!」と半ば強引に“コンビ続行”を希望。続けて「来年は柳さんを無理やり連れてくるのが目標です。だから柳さんは逃げてくださいね!?」とちゃめっ気たっぷりに話した。これには柳も「もし出られたら3キロぐらい痩せないと…」と少し出たお腹を触った。

 若手選手が多い中、合計77歳の“おっさんコンビ”の注目度は日に日に上昇。社会人や大学生を次々となぎ倒して勝ち上がり、この日は隣のコートで同じ時刻に行われた張本智・木造組の試合よりも、多くのテレビカメラを集めた。今回混合ダブルスでも大会に出場した張は「来年も子どもの見本になれるよう、もう1回出たいなと思います」とリベンジを宣言。おっさんズの挑戦はまだまだ終わらない!?

スポーツ

×