女子シングルス、塩見姉妹対決は妹に軍配 姉・紗希は「全日本で対戦できて幸せ」

スポーツ報知

◆卓球 全日本選手権第5日(18日・丸善インテックアリーナ大阪)

 女子シングルスで塩見真希(18)=四天王寺高=が姉・紗希(20)=同大=との姉妹対決を4―3で制し、6回戦進出を決めた。公式戦での対戦は2016年の高校総体での女子ダブルス決勝以来、約2年半ぶり。当時は姉のペアが勝利して優勝を飾ったが、シングルスでの初対戦は接戦の末に妹に軍配が上がった。

 紗希は4回戦で昨年4強の永尾尭子=デンソー=を4―3で破ったことで、シードの妹との対決が実現。現在、紗希は大学近くで、真希は高校の寮で暮らしているが、大会前には四天王寺高で一緒に練習を行ったという。「お互いの戦術は分かっている」と手の内を知り尽くした仲だ。

 前日、紗希からはあえて連絡を取らなかったが、試合当日に真希から「遠慮しないで」とLINEで“先制パンチ”を受けた。「燃えているスタンプを返しました」と紗希。一進一退の攻防戦を繰り広げた末に敗れ「昨日までは向かっていくだけだったので思い切っていけたけど、妹というのを意識しちゃって硬くなってしまったのはある」と反省を口にした。

 それでも成長した妹の姿を肌で感じ「最後まで向かってきている威圧感がありました」と賛辞も忘れず。最後は「全日本で妹と対戦できて幸せでした。この先はみんな強いと思うので『私の分も勝ってよ!』と伝えたいです」と笑顔でエールを送った。姉の思いも背負って、妹・真希は18日午後の6回戦に挑む。

スポーツ

×