【佐藤真二の目】石川VS早田 サウスポー覇権争いゴング

スポーツ報知
サウスポー対決で石川佳純(左奧)を破った早田ひな(カメラ・矢口 亨)

◆卓球 全日本選手権第5日 ▽女子シングルス6回戦 早田4―1石川(18日・丸善インテックアリーナ大阪)

 石川と早田の試合は、五輪の代表争いを考えたとき、どちらがサウスポーの第一人者か、という目で見ていた人も多いと思う。この日はバックハンドの打ち合いで、打球の速さ、回転量、コースの打ち分け…早田が全てにおいて上回っていた。

 石川もサーブの位置を変えたり、緩い球や回転がかからない球を使ったりして、崩そうと工夫していた。が、それを上回る勢いが、早田にはあった。これが実力かといったらそうではないし、この日の結果が全てではない。五輪に向けた激しい戦いの火ぶたが、まさに切られたということだろう。石川もこれで終わる選手ではない。国際大会やワールドツアーで十分巻き返せるはずだ。

 平野を下した木原は、昨年、一昨年に比べパワーがついた。体幹がしっかりし、軸がぶれなくなったことで、安定性と打球点の高さが身に着いた。まだまだ伸びる素材。今大会の優勝争いの台風の目になるのではないか。(協和発酵キリン監督)

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