高校王者・野村萌は16強に届かず「次は社会人で日本一に」

スポーツ報知

◆卓球 全日本選手権第5日(18日・丸善インテックアリーナ大阪)

  女子シングルスで全国高校総体覇者の野村萌(17)=愛知みずほ大瑞穂高=は、5回戦で森さくら(日本生命)に1―4で敗れた。

 1年前には世界ランク17位を記録したこともある森に対し、「相手はTリーグの舞台でも活躍されている選手ですごく強いと分かっていた。そういう相手と試合ができる喜びを楽しさに変えて試合をしようと思った」。平野美宇、伊藤美誠、早田ひなと同学年の17歳は、持ち前の果敢な攻めで第1ゲームを13―11で制し、第2ゲーム以降も接戦が続いた。

 だが、経験で上回る相手に次第に攻め手を封じられた。「最初は自分のボールに合ってなかったと思うんですけど、慣れられたり、弱点を突かれて、だんだん相手の流れになってしまった。最後は負けてしまったので、すごく悔しいです」と肩を落とした。

 高校3年生ながら、TOP名古屋からTリーグにも参戦している。出場は1試合にとどまっているものの、ベンチ外の試合でも会場に駆けつけ、懸命に声援を送ると同時に、国内外のトップ選手の試合から成長のヒントを探ってきた。「すごく上の選手のプレーを見ることで自分に今、何が足りないのかを気付くことができた。それを持ち帰って母体でも練習することで、伸びることができていると思います」。昨年は2回戦で敗れた大会で、4回戦で加藤杏華(十六銀行)に勝利。目標の16強入りにはあと1勝届かなかったが、成果は着実に表れている。

 高校を卒業後は実業団でプレーする予定だ。「次の目標は社会人でもう一度、日本一になること。何でもいいです。日本一になりたい」。全国高校総体に続く頂点を目指し、新たなスタートを切る。

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