張本智和、ダブルス初V「本当に木造さんに助けてもらった」

スポーツ報知
男子ダブルスで優勝を決め、抱き合って喜ぶ木造(右)、張本組

◆全日本選手権第6日 ▽男子ダブルス決勝 木造、張本3-2松山、高見(19日、丸善インテックアリーナ大阪)

 男子ダブルスは張本智和(15)=エリートアカデミー=、木造勇人(19)=愛知工大=組が初優勝した。張本は2連覇がかかる男子シングルスでも4強に進んだ。

 全速ダッシュで飛びついた。大熱戦の男子複決勝。初Vを決めた張本は、4歳年上の相棒・木造に抱っこしてもらいながら、背中をバンバン叩いて喜びを爆発させた。「何回負けかけたか分からない。本当に木造さんに助けてもらった」。ペア結成約2年で初のタイトル獲得だった。

 最終第5ゲームは、松山祐季、高見真己(ともに愛知工大)組の粘りでジュースにもつれ込んだ。サーブレシーブを巡り、仲良しの2人の意見が土壇場で割れた。「僕はストップレシーブでいってほしいと言ったんですけど、木造さんはチキータ(バックハンドの強打)で決める、と」。最後は先輩を尊重。狙い通りの一打を相手が返し損ね、試合が決まった。

 男子単でも吉村真晴(名古屋ダイハツ)を4―0で下して準決勝に進み、連覇と2冠へ前進した。逆ブロックは木造と水谷の対戦。「木造さんが決勝に来ると思う」と対戦を熱望した無邪気な怪物が、最終日も主役を張る。

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